||〜*…clover…*〜||
There are all in one.
◆cloverに出てくる人々◇|*|◇エンピツ書きに48の質問◆
2012年09月16日(日) |
all on nothing |
コンマ2秒の急停車 そしてベルがなった
世の中は本の理屈を上乗せすることで動いている 基盤の上に乗せる屁理屈は何色だ 言うなれば 理屈など 上塗りでしかない 回転数は 減退を通り下がって 転がり落ちる
カチカチの造られた字列 それが俺の甘さ されど拡がりは果てと駆ける
なればこそ さればこそ
こんなとき あいつならきっとこう云うだろうなんて 大体俺も毒されている 否 当たり前田の恐悦至極なんて 嗚呼
(……大概毒されてるじゃないか)
彼女は文字通り毒を吐き散らしていた 容赦なく得体の知れない液体と 虹色に濁った何かをぶら下げ
死んだ魚の眼をした俺は 朽ちる気配の無いその眼を見ていた
見ていた 見ていた 見ていた
そして俺は
(……嗚呼、毒されている)
グリセミックとセラミックは似ている 薄く光る新素材は惚れ惚れするほど生き血を下げて ねじ曲げた真実は存在しない
俺はいつだって 世界に提示される全ては 大体正しいことだと知っている!
「……今度やってみろ。アラ探しして味噌汁に叩きこんでやる」
「……アラまあ。なんちて。二日目のてへぺろ。」
何が起こったのか 何も起こってはいない 弾が存在しないなら 其れが打ち貫くものはない
ただ 俺が突き立てたナイフは彼女の横を通り過ぎ 固く渇いた音を立てた
存在しない弾丸を受けとめて 軽く 薄く 罅割れたナイフ
ほらやっぱり十分だったなんて 彼女は決して言わないんだろう。
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