2013年02月17日(日) |
原付復活/人生やり直すのならば |
最悪だった体調も、家に帰ってきてからはすっかり復調した。今はもりもりいろんなものを食べている。
爆音を発してからぴくりとも動かなくなった原付だが、勤務先に放置してあったのを今朝持ち帰った。実は結構な距離があるので、体調を整えてしっかり睡眠をとった上で、父の支度も整えてから原付を取りに行った。
行きはバスで行き、そこからひたすら押した。ただの鉄の塊となった原付は思っていた以上に重かった。しかも洛中は北に向かって緩やかな上り坂となっており、腰も膝も悲鳴を上げじわじわとてめえを苦しめた。
これではただの苦行なので、どうでもいい妄想でもしようかと考えた。今日の妄想は「今の脳みそを持ったまま人生をやり直せるのであればやり直すか? するのであればいつからか?」である。
これは以前からちょくちょく考えることがあった。もし人生をやり直せるのであれば。自分でその時間を台無しにした中学生後半からだろうな。
中学2年の自分はいわゆる「中二病」なのか、何事にも絶望して何事にも反抗する季節であり、ついには学校にも行かなくなってしまった。それはそれで貴重な体験だったが、今思うと友人関係など失ったものも多い。読んでおきたかった本もたくさんある。
しかし中学からやり直したとしてもしんどいだろうと思う。今と違ってインターネットもなく。お金もないので勉強もできなかっただろう。
もしやり直せたとして、高校はどうするのだろうか。その後大学は? 違う学部に行くのだろうか、などとぼーっと考えていて、思わずはっとしてしまった。もし今やり直せたとしても、やっぱり同じ大学の同じ学部に行くような気がした。
などとどうでもよい妄想に耽っていると家の近くであった。なんとか家に持ち帰った頃には汗だくになっていた。
一息入れて修理を開始。おかしいところは分かっているのだが、問題はホンダさんの設計で、正直素人には難問すぎた。
あとひとつ部品をはめればおしまいというところまでたどり着いたが、その部品が全然はまらない。その気配もない。途中から様子を見に来た母が「さっさとバイク屋に診てもらえ」と言いだしたが、ここまで来てバイク屋はないだろう。「すんませんがこの部品だけはめてもらえますか?」と持っていくんかい、と意地を張ったが、できないものはできず、先に進まない。もうええわとあきらめかけたその瞬間に、その部品は今までの奮闘が何だったのだろうと思うほどあっけなくすぽりとはまった。
さっそく始動したが軽快に動く。いやあよかった。
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