解放区

2013年02月26日(火) 再検査。もう一度大学生に。

先日の健康診断の結果を受けて再検査を行ったところ、腎機能は正常だった。いやあよかった。多分一時的な脱水だったのだろう。


「還暦三度目の京都大学合格記-究極の脳トレは受験勉強」と言う本を購入し一気に読んでしまった。

実はてめえはひそかにもういちど大学生活を送りたいと言う願望を抱いている。それをしないのは、現在家庭のことなど制約が大きすぎることと、収入の問題、そして今後の生産性が極めて低いと思われるてめえが若者を押しのけて勉強してよいのだろうか、という3点が問題としてあるからである。

この著者の場合は、60歳手前でありお母さんの介護の問題があるが、基本的には特養に入所されており一つ目の問題はクリアされている。

収入もおそらく蓄えをお持ちで、しかも年金生活も目の前である。またいざとなればバイトをするという方法もある。

三つ目の問題についてはあまり深く追求されていなかった。友人の中にはこの理由から反対する人もいたらしいが、多数は賛成派であったとのこと。

そんなわけで受験され、無事合格された。著者が指摘しているように、今の大学受験のレベル自体が落ちているのだろうとは思う。大学受験生が最多だったのはてめえらの世代であり、そこから比べると高校卒業生の数自体が半減しているはずだ。


さててめえの場合だが、何か一発当てない限り一つ目と二つ目の問題はクリアできない。残念だ。もしかすると、親の介護は介護サービスを増やすことでクリアできるかもしれない。施設入所は金銭的にも制度的にも困難である。病院に入院させたまま引き取らないと言う裏の解決法もないことはないが、てめえがやれば専門知識を持った卑怯者である。

二つ目の問題は、多くを望まなければバイトだけで細々と生活できるかもしれない。まあ、お金の問題は何とかなるというのは経験上よく知っている。

しかしてめえの前に最も高くそびえたつ問題が三つ目の問題である。てめえが趣味の学問をするために、一人の若者が泣く。これはつらい。

この問題を回避する方法はいくつかある。一つは、社会人入学を認めている大学に行くということだ。これなら受験するのは趣味の学問のものばかりであり、良心は全く痛まない。しかし残念なことに、てめえが進学したい母校は社会人入試をしていない。老人は来るなと言うわかりやすいメッセージでもあるわけだな。

もうひとつは学士入学だ。こちらは受験するもの自体多くなく、受験する人も趣味の学問のためになる。問題は3年生からの開始なので、基礎的なプログラムは飛ばされることになる。また、趣味の学問であれば教養的な勉強もしたいので、3年からの入学ということですでに矛盾している。

というわけで、密かにいろんな人に相談してみたが「落ちる若者はそれだけのものだったということで、気にしなくても良いのではないか」といった意見が多かった。しかしひっかかるのだ。できれば母校が社会人枠を作ってくれると助かるのだが。



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