2014年03月02日(日) |
後輩と飲みに行くということ。弾丸福岡。 |
てめえが研修医を誘って飲みに行くことがほとんどないのは、自分が研修医だったときに飲みに誘われるのがとても嫌だったからだ。
研修医の朝は早い。完全に覚めていない瞼を擦り、まだ夜が明けて間もない時間に病棟に向かう。深夜帯の看護婦さんが予め病室ごとに準備してくれた採血用のスピッツを持って病室に向かう。この時間だとまだ寝ている患者さんもいるので、そういう場合はそっと起こして許可を得て、採血を行う。
朝7時半からはカンファレンスが始まるので、それまでに採血を終わらせなければならない。うまく仕事が進んで採血が早く終わると、短い朝食にありつける。カンファレンスに遅れると「おお、ええ身分になったな」と怒られるので急いで採血を済ませなければならない。
カンファレンスは貴重な勉強の場でもあるのだが、これがまた眠くて仕方がない。
カンファレンスが終わると、一日の仕事が始まる。上級医は外来に向かったり胃カメラなどの検査に向かう。研修医はひたすら病棟を走り回る。
夕方になれば、回診が始まる。上級医の外来が終わらないと回診は始まらないので、だいたい開始時間は午後7時ごろである。上級医の前で、担当している患者の状態を一人ずつプレゼンテーションする。そして今後の方針を議論し、検査や治療方針を決めていく。
プレゼンテーションが終われば患者さんのもとに回診。それがすべて終わるのが、だいたい9時くらい。それから決まった方針をカルテに記入する。
これらがすべて終わるのが、11時から遅い日は12時を超えることもある。
そこから飲みに行くのは苦痛以外の何物でもなかった。次の日はまた早くから採血がある。こっちは一刻も早く帰って寝たい。ていうか、仕事から解放されたい。けど、断ることはできない。そんなわけで、連日オリオンビールと泡盛を呷りながら、てめえが指導医になったら研修医を連れまわすことだけはやめようと心に決めた。
今日は朝から弾丸福岡出張。5時半に家を出て、京都駅から新幹線に乗る。早朝の京都市内は車も殆ど走っておらず、予定より早く京都駅に着いたので、思わずふらふらとたかばしに向かい、気がつくと第一旭の「肉なしネギ多め」を頂いていた。笑 6時過ぎだというのに行列ができていたのには驚いたが、店を出た時には行列がさらに長くなっていたのにはもっと驚いた。
そして福岡でせっせと仕事。仕事が終わった後に、自分へのご褒美として長浜ラーメンを頂いた。本当は、同行した研修医から博多での夕食を誘われていたのだが、丁重に断った。
決してラーメンを食べたかったからではなく、何となく憚られるのですよ。気を使う人は外して、仲間同士で楽しく食事してくださいね。彼らがてめえに気を使うのは目に見えている。また京都で、いつか仕事も早く終わったら飲みに行こうや。
爆臭豚骨を覚悟して向かったのだが、まったく獣臭なかったのには驚いた。本場は獣臭ないのだったら、あのくっさい店はどないやねんと心の中で突っ込みを入れる。獣臭がないとわかっただけでも今日は大きな収穫だった。
帰りの新幹線では、仕事終わりの晩酌をしたら終点の名古屋まで爆睡するのは目に見えていたので笑、コーヒーで我慢。その分たくさん本を読んだ。
新幹線の車内ニュースで、三重県の事件で高校生が逮捕されたことと、クリミア半島がロシアに占拠されたニュースを見る。どちらもとてもやりきれない気持ちになった。パラリンピックが控えているのに、開催国ロシアが決断したのは、なんだかとてもとんでもないことが待っているような気がしてならない。五輪の開催国が軍事侵攻(まあ少し違うような気もするが)するなんて前代未聞だが、人的被害がほとんど出ていないことがまた不気味だ。
そして今。疲れ過ぎて逆に眠れないので、アルコールを入れながらこんな駄文を書いている。
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