東にある大学(はっきり言うと東大ですが)に研修に行ったことがある。まあとても楽しい経験だったし、出会った方々は素晴らしい人ばかりだったのだが、ここでは東西の違いをいやというほど感じることになってしまった。
このときの研修だけではない。子供と一緒に旅行した時も同じ感想を得たので、これはある程度普遍的なのかもしれないと思った。そして、なぜ東大が優れた研究結果を残さないのかもわかった気がする。今回の早稲田がクソだった件も含め。
簡単に言うと、関東は「ダメ出し文化」で、関西は「面白がる文化」ということだ。とにかく関東にいくと、あれがダメだこれがダメだと怒られる。
子供と一緒に旅行した時の話。ペンダントを作ることのできるコーナーがあったので、「あれがしたい」という娘に従ってペンダント作りに参加した。
自分で材料を選んでデザインを考えて、と娘は楽しそうにしていたのだが、付いていたインストラクターが「この色はダメ! このデザインもダメ!」みたいにひたすら小学生にダメ出ししたのだ。子供の旅の思い出にそこまで言うか? というくらい。娘は素直に一緒に色を選びなおしたりして結局満足のいくものが出来たみたいなのだが、ちょっとそれでいいのかという疑問が残った。というか、関西ではありえない(子供の作るものなんてどうでもよい、適当にほめようというのが関西的だと思います。そんで、それでいいとてめえは思う)ので非常に驚いた。
最初の違和感はそこだったような気がする。その後も同様の違和感があり、てめえは上記のように確信した。
関東では、ひたすらダメ出しする。細かいところまで。完璧を目指しているのかもしれないが、その結果は? しつこいが東大は科学の発展に何を残しているの?
ダメ出しを恐れ、学生はレポート段階から自分の言葉を否定されることを恐れ、ひたすら優れたレポートのコピーを試みるようになる。早稲田よ、それでいいのか。
関西ではひたすら面白がる。それ、面白いやん。ちょっと適当でもいいので、まずはやってみたら? 的な。ストレスを与えたら万能化する? 何それ面白いやん!
面白い面白いと言われた関東出身の研究者は、ダメ出しを恐れてコピーに走った。というか、彼女は本当にコピーがダメだとは思わなかったのだろう。そういう文化で育ってしまったから。かの論文のほとんどは共著者の方が書いたといわれているが、本文そのものには盗用は全くない。盗用・剽窃が言われているのは実験データおよび画像である。
関西出身のエリートである共著者は、まさかデータや画像を捏造するなど夢にも思わなかったのだろう。そういう人も周りにはいなかった。想像すら付かなかったのだろう。彼が書いたとされる本文はそれなりに誇り高い。ただし、もとになる画像などは盗用だった。
今回の論文問題については、早稲田がクソである。さっそくネット上でも、早稲田が与えた博士論文の検証が始まった。今後まともな方向に行けば、この大学の存在意義はなくなるだろう。教育の間違いは一刻も早くただした方がよいと思う。第二の小保方を生み出さないためにも。正直、彼女はむしろ腐った教育の被害者ですらあると思う。
|