創造と想像のマニア
日記というよりもコラムかも…

2003年08月15日(金) 読めなくなっているかも…

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を読みたいと思いつつ、読み進めるのが辛くなっている状態です。
春樹氏の小説に嵌ったのは去年の2月。
友達の強い薦めで読み始め、独特の世界に嵌って毎月1作品は必ず再読していたのに4月からは読めなくなってしまった。
それは彼が訳した「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を読んでからなのです。
ベストセラーはあまり読まないので前の訳は読んだ事なかったんだけど、春樹氏が訳したのであれば…と、読み始めたのはいいがどうしても「ノルウェイの森」「海辺のカフカ」を思い出してしまい、インタビューで言っていた「キャッチャーは高校生の頃に1度読んだ位だ」の言葉は絶対に嘘なのでは…何て思うようにもなってしまった。
あまりにも影響を受けすぎたからその事を隠しているんじゃないだろうか。何かで読んだが「作家は最も影響受けた小説家の名前は明かさない」と言う意見に賛成だな…何て思ったりね。

影響を受けるのが悪いとは言わないけれど「1度しか読んでない」と言いながら作品があまりにも似ていたりするとちょっと引いてしまう。
影響を受けたと言ってくれていたらここまで引く事はなかっただろう。
あと、あの訳にはあまりにも春樹氏の言葉が入りすぎていて、訳した小説を読んでいる気になれなかった。
訳に自分の言葉を入れてしまったりすると、すでに訳ではなくなってしまうような気がするし、それは春樹氏も言ってるのにやってる事は違ったりしていて読めなくなってしまっている。
好きな作品なのに…
そして追い討ちのようにトリビュートと言うのが出た。
春樹氏の作品を他の作家さんが…と言うやつです。
そんなのは読みたくないって言うか、別の人が書いたのでは私にとっては意味がない。幾ら春樹氏に影響された作家さんたちでも、春樹氏の言葉ではないから。
全てが逆効果になってしまっていて頭では読みたいと思っている本があるのに、実際に読むと拒否反応が出てしまうのはとても哀しい。

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未森

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