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≫2002年03月06日(水)≫秘かに密かに |
胸に想いは募ります。 憧れだけは膨らみます。 妄想癖でもあるのでしょうか。 いえ、あるんですけども。 幼い頃からそうでした。 だからでしょうか。 記憶が曖昧なのです。 現実なのか夢なのか境が解りません。 楽しかった想い出も。 苦しかった想い出も。 どれも区別が付きません。 全てが曖昧。 僕が中途半端なのは僕の世界が中途半端だから。 記憶はアテにならない。 記憶力が悪いワケではないと思うのだけれど。 いや、確かに悪いといえば悪いんだけどね。 想い出というものと夢は紙一重。 現実感が無いのです。 今でもどちらか解らぬ記憶が多くて。 どうして良いかは解らない。 それでも。 今まで大丈夫だったのだから其れで良いかとも思う。 でも困る時は困るんだよね。 だけど解らないものは仕方ない。 だから気にしない。 気になっても無視してる。 でも。 カッターを握ったのは小学校の頃だった。 手首じゃなくて、凹んだ時じゃなくて。 苛ついた時に指や無機物を切り刻んでいた。 中学の時は刃物ぢゃなくて。 殴ったり引っ掻いたり爪立てたり蹴ったり。 故意にぶつけたりとか。 高校入って暫くしてカッター再来。 忘れていたけどね、昔の事なんて。 唯、好奇心だったんだ。 二年に上がって。学校行ったり休んだりしながら想い出した。 小学校の時よくカッターを持っていた事。 中一の時カッターが無いと落ち着かないと暴れていた事。 そんな僕も家じゃ良い子だったんだけどね。 体に傷を付けなくなってから狂ったんだ。 そういう事だけは覚えてる。 不思議。 何でだろうね。 其れ以外のことは昔や今に限らず解らないのに。 夢なのか、現実で起こったのか。 解らない。 判らないんだ。 消滅と云う言葉への憧れだけは募る。 でもその感情さえも真実かは判らない。 でも嘘じゃない。 カッターを握ったのもどちらの世界か判らぬ。 だけど手首に傷がある。 嗚呼ぢゃあ現実だね。 そんな風に確認している。 そんな曖昧な世界。 心地良いような悪いような。 其れが僕の世界。 |
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