眼を空けて観るユメ≫芥
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≫2004年10月12日(火)≫
本当は。
ずっと助けを待っている。
誰かに助けて貰いたいと思っている。
具体的にどうこうしてくれという訳ではない。
唯一言言って欲しいんだ。
必要だって。
愛してるとかそういうのでもいいから。
死なないでとかそういうのは、要らないから。
誰かが死のうとしたら誰だって死ぬなって言うでしょう?
其処に明確な理由が無くとも。
だから死ぬなとか言われても信じられない。
でも必要だとか愛してるとか。
何か兎に角そういうのは理由がないと出ないじゃない。
掛け替えの無い人って存在に憧れてるだけかもしれないけれど。
よく自殺を止める言葉で、貴方の代わりなんて居ないって見る。
貴方はこの世界でたった一人の人で誰も代わりになんてなれないって。
確かに物質として考えるなら正論だけど存在として考えるとそうでもない。
所謂友人なんてのは自分以外にも沢山作れる。
それに家族や恋人にしたって何れ変わりは出来る。
本当に掛け替えの無いモノなんてない。
いつまでも人の死を引き摺れって訳じゃないけれど。
例えばアーティストとかだと代わりは作れない。
本人にしか生み出せないモノを持っていたから。
そういうのに憧れたのかもしれない。
実際自分は周りへの影響力なんてほとんど無くて。
自分が今此処で突然死んだとして、誰が気付くのだろう。
家族はよっぽどの事がない限りこの部屋へ入って来ない。
頻繁に連絡を取る友人も居なければよく会う友人も居ない。
ちょっと連絡が途切れた所で誰も気に留めはしないだろう。
バイト先から連絡があったとしても其れは携帯に来るので結局誰も異変に気付かない。
そうやって一人でひっそりと死んでゆくのだろう。
それが寂しいかと問われれば別にそうでもないが、人として虚しくはあると思う。
己の交友関係等がどれだけ希薄かが表れるし、それまでの人生を否定するかのようで。
これだけの時間を生きてきて自分の死を気付ける人すら作れなかった。
それはきっと人間として生まれた割に酷く虚しい最後だと思う。
そうきっと道端で死んでいる虫だとか野良猫だとかと同じだ。
出来れば死後二日以内には発見されたい所。
腐ったらヤだしね。
あれ?そういう話だったっけ?
まあ良いか。
まあ結局唯の愛されたがり。
人間誰しも誰かには愛されてるもんだとかよく言うけれど。
でもそれを実感出来なけりゃ意味がないと思う。
何処の誰に好かれてようが本人が判ってなければ初めから無いのと同じ。
でも人間ってのは難儀なモノなのでそんな大っぴらに感情表現なんてしないしね。
人間ていうか日本人だけか?いや知らんけど。
嫌われてんじゃないかとかどうせ要らないんだろうとか。
どうしても思ってしまうのは自分が兎に角駄目人間だからで。
欠点ばかりだからで。どうしようもない塵だからで。
あと、ほんの少しの言い訳として、頭の螺子が飛んでるからだと思う。
でも面と向かってそれを肯定されるのが怖いから問い質せずに居る。
いっその事はっきり要らないだの嫌いだの言われて仕舞えば未練も残らないだろう。
死ぬまでにははっきりさせたい所。

近い未来の話をする度に死を考える。
その頃にはもう僕は居ないよ、と頭の中で囁く。
やっと受かったバイト先の方々には申し訳ないけれど二ヶ月足らずで死にますから。
ちゃんと死ねるだろうか。
死損なったりしないだろうか。
それだけが心配。

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