Sun Set Days
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サザエさんを知らない人はいないだろう。 日曜夜のお約束。ある意味国民的テレビ番組と呼ぶことさえできるあの長寿アニメのことだ。 最近はほとんど見ていないのだけれど、それでも子供の頃はよく見ていた。 ちびまる子ちゃんがはじまった頃には、その連続する一時間がとても楽しみだった。 (ちなみに、小学生の頃はハウス名作劇場がやたらと好きだった)
そして、サザエさんが突込みどころ満載であることは多くの人が指摘する通りでもある。 友人同士でも、ごくごくたまにサザエさんの話題になったことだってもちろんある。 たとえば、ワカメちゃんのパンツがいつもスカートから見えているとか、 サザエさんがあまりにもおだてに弱すぎるだとか、 「波平ヘアチェックの巻」はいつになるんだとか、 いろいろと話題が絶えなかったりする。
そしてたくさんの登場人物の中で、僕がいつも不思議に思っていた登場人物がいる。
イクラちゃんだ。
磯野家と家族ぐるみの付き合いをしているノリスケさんとタイコさんの子供であるあの小さな男の子。僕はずっとあの子供を見ていて不思議に思っていたのだけれど、今夏に映画『A.I.』を見てすべての謎が解けた。
イクラちゃんは感情を持つロボットだったのだ。
そう考えれば、作中でのあの言動の謎がすべて解消される。
もちろん、何を言っているのだという人は多いだろう。 そこで、それを証明してみようと思う。
まず、サザエさんによくある一コマを再現してみよう。
(サザエ、カツオ、タラオ、イクラちゃんの4人でデパートの食堂にいる。カツオがメニューを広げながら隣にいるイクラちゃんにたずねる)
カツオ:イクラちゃん、何食べたい?
イクラ:バブー。
全然答えになっていない。 しかしとても愛くるしい。 これはイクラちゃんが人間に愛情を抱かせるためのロボットであるという証拠ということができないだろうか? 精巧なプログラムであると? もちろん、イクラちゃんがまだ小さいからだという反論はあると思う。もちろんそれはある。けれども、イクラちゃんは立派に自分の足で歩いているし、普通であればちゃんと話したりすることもできる頃でもある。けれども「何食べたい?」と訊かれて「カレー」などの答えでなく「バブー」と答えることが、人間を喜ばせたいというプログラムによるものだと考えることができるのだ。 他のシーンを見てみよう。
(砂場で一緒に遊んでいるタラちゃんとイクラちゃん。イクラちゃんがタラちゃんのシャベルを取り上げる)
タラオ:イクラちゃんダメですよー。
イクラ:バブー。
反省の色も見えない。 しかしやはり愛くるしい。 シャベルを手に持ったまま頬を膨らませているイクラちゃんを見ると、誰もが思わず相好を崩してしまうことだろう。
もちろん、イクラちゃんは「バブー」しか言えないロボットではない。 最新の人口知能【Artificial Intelligensce】を搭載しているだけあり、時と場合というものをちゃんとわきまえている。 また別のシーンを見てみよう。
(磯野家のちゃぶ台の周りに全員が揃っている。イクラちゃんの前にスイカが置かれている)
サザエ:イクラちゃんはスイカが好きなんだものね。
イクラ:ハァーイ。
さすがと言わざるを得ない。その可愛さで言われたらあの強欲なカツオでさえ自らのスイカをイクラちゃんに差し出してしまうほどだ。 つまり、国民的アニメサザエさんはあのキューブリックやスピルバーグの発想の原点ですらあったと言うことができるのである。
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それでは、最後の次回予告もイクラちゃんにやってもらおう。 あまりの可愛さに失神する大人が続出するかもしれない。ついでに対訳も付記しておく。
次週予告
バブーバブーバブーバブブブー、ハァーイ! ハァーイ! バブー、バブッブブー。ハァーイ! ハァーイ!
(訳) 「イクラです。最近世間ではリストラが加速しているみたいですね。来週は『ノリスケ、職を失う』『ノリスケ、職業安定所に行く』『ノリスケ、1次面接』の3本です。ジャーンケーンポーン」
ちょっとふざけすぎですね。でもサザエさんはかなり好きだったりするのです。 んがんぐ。
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Coccoのアルバムを買ってしまいました。 同僚と晩ご飯を食べて、10時閉店のCDショップに閉店間際に飛び込み、売場にあったアルバムをぎりぎり手にとりレジに向かう。 3rdアルバムの「ラプンツェル」。 ベストに収められている曲が多いのだけれど、それでもやっぱり嬉しくてリピートで3回聴き続けていた。 そしていまはこの日記を書きながらまたDVDの方を見ている。 焦ることはないとは思うのだけれど、ついつい買ってしまった。 今日行った店舗には1stや2ndがなかったのだけれど、それもゆっくりと買い揃えていこうと思う。
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お知らせ
Text Sun Set は「波平ヘアチェックの巻」を楽しみにしています。
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