Sun Set Days
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2001年10月15日(月) |
試験管とかビーカーとか |
今日は8人で飲み会。 中ジョッキ一杯で、後はウーロン茶。 一杯でやっぱり劇的に赤くなってしまって、驚かれる。 もう慣れっこになってはいるのだけれど、身体が受け付けないんだよなとか思う。 ビールは最初の一口目だけ美味しいと思うのだけれど、これは厳密に言うと喉の渇きがいやされるからだし、味に関しては正直よくわからない。 と言うことで、食べ物へ。 カツオの刺身が美味しかった。 牛タンは店側のほうで自粛して取り扱いを中止していた。 狂牛病の影響のようなものは、やっぱり大きいのかもしれないと少しだけ思って。
途中で方言の話になって、北海道出身者が他にもいたこともあって、お約束の方言が幾つか飛び交うことになった。 たとえば、「ばくる」。 これは交換するという意味。 だから、「これをばくりっこしよう」というように使うのだけれど、意味は「これを交換し合いましょう」ということになる。 あと、「なげる」。 これは有名なんじゃないかと思うのだけれど、「捨てる」という意味。 「あ、それなげておいて」というように用いるのだけれど、相手には「?」と返されることが多い。 「……なげるんですか?」とか訊かれるし。 方言って、その土地のものだけれど結構染み付いてしまっているから、たまに出てしまうときはやっぱりある。 そして、中にはそれが方言だと気がついていないものなんかもあって、北海道は比較的標準語に近いと言われている分、なおさらそれが方言だと思っていなかったということもあったりする。 「とても」を示す「なまら」とかなら、すぐに方言なんだということがわかるのだけれど。
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いままでに、何度か日記を書いたことがある。 いままでのそれは手書きのものばかりだったのだけれど、学生だったときに断続的にと、社会人一年目から二年目にかけて、書いていた。ノートを使っていたから、気になった記事を切り取って貼り付けていたり、スクラップ・ブックみたいになっていたりもして。 それぞれいつの間にか止めてしまったのだけれど、ちゃんととっておいてはいて、昨日ひさしぶりに目に入ったので(普段はクロゼットの奥のほうにしまってある)、ちょっと読み返してみた。全部ではないのだけれど、少し。 それでも、やっぱり懐かしかった。当時、そんなことを考えていたんだだとか、そんな出来事があったよということだとか、あるいはそこには書かれなかったことまで、いろいろと思い出されることになって。その数年間に変わった部分はもちろんあるのだけれど、基本的な考え方や感想の抱き方のベクトルのようなものはあんまり変わっていなかったりもして。 そして実際に読んでみて思ったのは、たとえば5年前や、7年前の自分が書いた日記を現在の自分が読むというのは、やっぱりどうしても不思議なことのような気がしてしまうということだ。書いているときには、数年後の自分が読むことになるなんてことは、ちゃんと意識して書いていたわけではないのだし。 それでも、そんなに継続された長いものではないにしても、そうやって記録が残っていることはいいなと思った。記憶がもしかしたらすべて忘れずに自分の中に沈んでいるのだとしても、表面にまで浮かんでくるものはごくわずかだし。日記はそれを助けてくれるものになるのだろうし。 特に、入社一年目に書いていた日記はなかなかにやる気に溢れていて、新鮮に思えたりもして(もちろん、いまだってやる気はちゃんとあるつもりではいるのだけれど)。 いつか、このDaysのことも同じように読み返して懐かしく思ったりするのかもしれないけれど、それはちょっとだけ楽しみだったりはする。 もちろん、「サザエさん」ネタが多いことには脱力してしまうのかもしれないけれど。
「記録」を残すことって、実際にはいいことばかりではないのかもしれないけれど。 そのことに触れてはいなくても、その時期の出来事に触れていたら思い出したくないことまで思い出してしまう可能性は否定できないし。 ただ、何だかんだ言って、ある種の記録や記憶は必要なんじゃないかなとはいまは思う。 将来までは、どうかはわからないのだけれど。
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今年の夏にあるお店に入ったときに、試験管を売っていた。 試験管。 理科の実験で使うようなやつだ。木の台に何本かが立てかけられていて、近くの小さな箱の中にはゴム製のキャップもちゃんと置かれてある。しかも結構安い(希望小売価格なんかわからないけれど。感覚として)。 隣にはビーカーも置いてあった。ビーカーなんて、ものすごく久しぶりに見た。 その店には理科の実験で使用しそうなものがたくさん置かれていて、他にも様々な種類の万華鏡や視力検査の紙やその際に使う目に当てる黒いプラスチックのやつまで売っていた。それが面白くて、随分と長い時間いろいろと見ていた(小さな石を幾つか買った)。いままでにそのお店を幾つかの街で見ているから、ちょっとしたチェーン店なのかもしれない。 いずれにしても、どこで見かけても久しぶりなので結構面白くて。 世の中にはいろんな店があるのだと思うし、これからも新しい独創的な組み合わせの店が出てくるのだとも思う。 思いがけず新鮮になるお店って、なかなかに悪くないよなとか思う。 経営は難しそうだから、大都市圏でしか成り立たないのだろうけど。 商圏人口は、やっぱりフォーマット毎に歴然と異なってくるわけだし。
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お知らせ
試験管+試験管立てはインテリアにもよいかも。
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