Sun Set Days
DiaryINDEXpastwill


2001年11月08日(木) 新幹線2

 今日のDaysは名古屋発のひかりの中から。
 今朝から大阪で仕事をして、3時頃名古屋に移動して、名古屋で仕事をしつつ、9:47発の新幹線に乗車。
 これから新横浜まで向かうのだけれど、部屋に帰るのはおそらく0時を回ってしまいそうだ。
 新幹線は意外と空いている。窓の外には名古屋の景色。


―――――――――
 
 昨日も書いたのだけれど、出張に行くと、日本は広いのだなとよく思う。たとえば、新幹線はたくさんの街や町を通り過ぎていく。そのそれぞれの街にもたくさんの人が住んでいて、それぞれの暮らしがあって、様々な出来事が起こっている。窓から見える街明かりを見ているだけで、そういうことを考えてしまうし、そうしたらもうどうしようもないくらいに世界が広いのだなとしみじみと実感することができてしまう。もちろん、いつもそういうことを思うわけではないのだけれど、新幹線に乗っているようなときには、そういう実感がより色濃くなってしまうのだ。
 そして世界が広いと思えることは、個人的にはとても助かることだったりする。
 日々の仕事の中では、視野ってどうしても狭く狭くなってしまう。忙しくなればなるほど、目の前の仕事に追い立てられるし、それには期限も求められるレベルもあるから、なかなか他のことを考える余裕だってなくなってしまう。けれども、難しくはあるのだけれど、日常の中で一歩引いて自分の置かれている環境であるとか、状況を見てみると、それがすべてではないということが漠然とではあるかもしれないけれど、見えてくる。世界の広さを感じたりする機会は、そういう一歩引いて周囲を見渡すことができる助けになるような気がするのだ。そうしたら、自分が実は気がつかないうちにいつの間にか、ものすごく狭い範囲の事柄に埋没してしまっていたのだなということに思いがけず、気付かされてしまう。すると、頑張らなくちゃなと思うのと同時に、まだまだ大丈夫なはずだと、思えるような気がする。
 世界の広さと相対的に比較したら、自分の悩みだとか、そういうことがとてもちっぽけなものであるように思えたりする。もちろん、自分の悩みだとかそういうものは深刻なものではありえるのだけれど、自分自身がそこまで追い詰められてしまうほどのことではないなと、そんなふうに思えてしまうのだ。もっともっとシリアスな状況に置かれている人なんて、たくさんいるのだし。
 それなので、出張中にの新幹線や飛行機に乗っているときというのは、普段の視点から離れることができるので個人的にはものすごく重宝している。自分がいつの間にか、コチコチの余裕がない状態になっていたのかもしれない、ということを思い知らされたりするので。言い換えれば、やりきれないような感情についてまだまだちゃんとバランスをとることができるような気がするのだ。
 僕はまだまだ未熟でできていないところが多分にありすぎるから、こういうふっとエアポケットのように客観的に自分を見ることができるような機会が訪れると、よかったよなとしみじみと思う。

 いま、車内販売でアーモンドチョコレートを買いました。220円(甘い物好き)。
 ただいま、浜松駅を通過中です。


―――――――――

 あともう一つ、これは新幹線に乗っているときの楽しみの一つなのだけれど、窓から街明かりを眺めながら、そういう街や町に住んでいる人の物語を考えたりする。こういう街にこういう人たちが住んでいて、とある状況下に置かれていて、ある種の物語がはじまるといった他愛もない想像を勝手によくするのだ。そういうのって、単純に楽しい。
 あるいは、新幹線に乗っている人の物語を考えたり。あのサラリーマンの男性は実はいまこういう状況で……とか。
 もちろん、いつもいつもそういうことを考えているわけではないのだけれど、思い出したように想像している。
 中学生の頃は、朝学校に行く途中で、よくお話を考えながら歩いていた。
 そう考えると、それから10年以上経つのに、あんまり変わってないなと思ったりする。


―――――――――

 お知らせ

 そのせいか、昔の知人に会っても「変わってないねー」とよく言われる。
 あ、これは童顔のせいか。


Sun Set |MAILHomePage

My追加