Sun Set Days 
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 驚異の指輪「ボヘボヘR」  全国から届く喜びの声!
 
  「身長が40cm伸びました!」  佐藤一郎さん(14歳/東京都)
   背が低くて、いつもみんなにからかわれいじめられていた僕。運動神経も悪くて、このままチビッコのままで一生を終えるんだ……そう思っているときに偶然「ボヘボヘR」を知り、最初は半信半疑でしたがいままで貯めていたお年玉をはたいて注文してみました。背が伸びたら、みんなの人気者になれるかもって思ったんです。 「こんな指輪をつけたって背なんか伸びるはずがないよ……」それでも最初はそう思っていた僕でしたが、なんと、背が伸び始めたのです! 毎朝少しずつ伸びて、なんと最後には40センチも伸びたのです。今では逆に背が大きすぎて気味悪がられ誰も近づいてきません。教室でもいつも孤独です。さみしいよう……
 
  「憧れの先輩が告白を!」   伊藤花子さん(26歳/埼玉県)
   私がずっと好きだったY先輩は女子社員の憧れの的。根暗で引っ込み思案な私は先輩のことを遠くから見ているだけでした。そんなときに雑誌で「ボヘボヘR」を見つけ、私も「ミラクル・ボヘッ・パワー」の恩恵にあずかることができたら……と思うようになったんです。  そして、指輪をつけて一週間後、先輩が「話がある」って! 「こ、これがミラクル・ボヘッ・パワーだわっ!」私は喜んで先輩との待ち合わせの場所に行きました。するとそこには一人の女性が。 「……?」  なんと、その女性がY先輩だったのです。Y先輩は、長い髪(カツラ)をかきあげながら自分に女装趣味があることを恥ずかしそうに告白してくれました。  私がされたかった告白はそういうのじゃなかったのですが……
 
  「仕事で大抜擢!」   鈴木太郎さん(36歳/名古屋市)
   私は社内の営業成績がいつもビリで、このままではリストラの対象になってしまう……と日々弱腰になっていました。それでは契約が取れるはずもなく、悪循環に陥っていたのです。妻にもバカにされ、愛想をつかされて……そんなとき、たまたま立ち読みしていた雑誌の広告に「ボヘボヘR」が載っていて、そこには指輪をつけるだけでみるみる出世したというにわかには信じられない話が……私にはもう後がなく、藁にもすがる思いで「ボヘボヘR」を注文しました。そして、一ヵ月後、なんと! 私に新規事業の責任者への大抜擢が!
 
   ミャンマー営業所所長
 
   ……しかも、私の実力を信じてくれたために、たった一人での営業所の立ち上げです。「将来有望なミャンマー市場は君の双肩にかかっているよ」社長が直接そう言ってくれました。「利益を上げるまで帰ってくるなよ」とも……妻子にはミャンマー行きなんてもってのほかと離婚され、たった一人での出発になります……  これからも「ボヘボヘR」の力を信じてミャンマーで一人頑張っていきます。  一人で……。さみしいよう……
 
   ……と、全国各地で大反響を呼んでいる驚異の指輪「ボヘボヘR」。  今回に限り、限定19個が日本に入荷です!  お早めにご注文を!
 
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   今日は21時に閉まるCDショップに駆け込んで宇多田ヒカルのマキシシングル『光』を購入。  ビジネスホテルに帰ってきてから、ノートパソコンで聴きながら書いている。  ミディアムからスローに近いテンポの、耳に残る曲。
 
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  『幻少女』読了。高橋克彦。角川文庫。  朝夜の移動中の地下鉄で少しずつ読み進めていた短編集。
   裏表紙に書いてある文章を引用すると、
 
   生者と死者の深い愛情と悲痛な想いが胸に迫る。彼岸と此岸の境にある幽玄世界を描いた高橋文学の真骨頂。ときに背筋が凍り、ときにせつない珠玉の幻想ホラー掌編集。
 
   と書いてある。  この文庫本は元々前回の大阪出張の帰りに、手持ちの本がなくて新大阪駅の本売り場で買ったもので、カバンの中に入っていたので少しずつ読み進めていたのだ。基本的に怖い話は本当に苦手なのに、怖いものみたさのようなものがあったのと、学生の頃に著者の直木賞受賞作でもある『緋い記憶』を読んでいたことからついつい選んでしまった。『緋い記憶』は怖いのに、ついついページをめくらずにはいられないよい短編集だったと思う。その記憶が残っていたのだ。  この『幻少女』は掌編集というだけあって本当に短い話がたくさん収録されていて、それぞれちょっと怖い。でも、その怖さが後に引かない程度に次の話に移っていく。テンポ良く読むことができた。  よかったのは「廃墟の天使」と「桜の挨拶」。掌編なので、引用すると話の面白みが失われてしまうのでしないけれど。  たまにはこういうのもいいかもしれないとは思った。
 
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   お知らせ
   最近は、新聞でWal-Mart関連の記事がおもしろいのです。
 
  
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