Sun Set Days
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2002年03月22日(金) いくつかの電車の窓からの景色

 昨日のDaysを書いた後はそのままビジネスホテルの部屋で仕事をしていて、途中仮眠を1時間だけ挟んで、午前5時にチェックアウト。午前5時少し過ぎのロビーはまだ薄暗く、フロントの人も呼び鈴を鳴らさないと奥から登場しなかったくらい。まだホテルも眠っている時間なんだなとぼんやりと思う。
 薄暗い早朝の街のなかキャリーバックをがらがらと引きながら、新大阪駅へ。電灯の明かりが点々と続き、歩道橋の上から見下ろしても、車通りもほとんどない。まるで自分がどこか間違った場所に紛れ込んでしまったように感じられてしまう。
 5時30分になってから、みどりの窓口で博多までの新幹線のチケットを購入。
 まだ早い時間の駅の構内もホームも、それでもそれなりの人たちがいて、普段は垣間見ることもない時間のためか、なんとなく周囲をよく見てしまう。
 乗り込んだのは、午前6:00ちょうど発、ひかりのレールスター。
 出発して少ししたところであっという間に眠りに落ちる。
 そして小倉辺りで目が覚めて、それから窓の外に広がる九州の朝の景色を眺めていた。
 ものすごい勢いで遠ざかっていく小雨の風景や長いトンネルを越えながら、つい数時間前に自分が大阪にいたのだとぼんやりと思う。
 そして、朝の電車の窓からの景色を、いままでいろんなところで見たのだろうなとぼんやりと思う。もちろん、ぼんやりしていたのは睡眠時間が短かったせいもあるのだけれど、それでもいままで見た電車の窓からの景色をもう一度見ることのできる博物館のようなものがあればいいのにと思った。
 その博物館に行くと、暗い空間のなかにたくさんの電車の窓だけが通路に沿って見えていて、その窓を覗くと自分でも忘れていたようなかつて電車の窓から見た景色を見ることができるのだ。そういうある種の記憶のテーマパークのような場所があればいいのに。
 そして、たくさんのことを思い出すのだ。
 たくさんのことを。

 そうこうしているうちに新幹線は午前9時少し前に博多駅に到着し、やっぱりキャリーバックをがらがらと引きながら駅構内を移動して、博多口からタクシーに乗り込む。


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 午後9時少し前に仕事が終わり、後輩に「一風堂」という有名なラーメン屋に連れて行ってもらう。天神の近くにある西通り店。有名ラーメン店のイメージとは異なり、若い人が入るような外内装の店になっていて、後輩が言うには昔はもっと奥にあったのだという。
 前回大阪で食べたとんこつラーメンが思ったほど苦手な味ではなかったので、次は本場でと思っていたのだ。
 元々はとんこつのにおいが苦手だったのだけれど、一風堂のラーメンはにおいがきつくなく、かなりおいしかった。
 と言うか、札幌ラーメン以外で本当においしいと思ったのは喜多方に続き二度目だった(500 daysに書いてある熊本ラーメンはおいしいとは思ったけれど、今回のようにすごくというわけではなくて)。赤丸新味肉入りというコクのある味の方を選んだのだけれど、それがもうかなりツボにはまる。さすが有名なだけはあるという感じ。
 まだ他のラーメン屋のとんこつまで大丈夫だとはまだ思えないけれど、とんこつラーメンもおいしいと思えるようになったのは、これはこれで個人的には結構嬉しい。
 おいしかったよ……(遠い目)。


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 天神から地下鉄で博多を目指す。
 途中、天神では卒業式の謝恩会の帰り風の人たちがとても多く、もうそういう時期なのだなと思う。

 ビジネスホテルの部屋に帰ってきて、それでも0時近くまでは起きていて、そして気が付くと眠ってしまう。
 本当に、気がつくと、という感じで。


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 お知らせ

 博多は、やっぱり随分と暖かく感じられるのです。


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