Sun Set Days
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2003年12月05日(金) It looks back upon this year.

 昨日で6連勤が終わり、仕事が終わった後、後輩と一緒にゴハンを食べに行ってきた。
 二人でゴハンを食べるのははじめての相手で、いろいろと喋っているうちに気がつくと午前1時近くになっていた(まあ、仕事が終わったのが23時少し前だったので実際はそれほど長い時間喋っていたわけではないのだけれど)。帰りは車で送ってもらう。

 そして今日は午前中9時から1時間くらい会社に顔を出して、それから部屋に帰ってきて掃除をしている。
 連勤が続くと、少しずつ散らかってきてしまうのだ。本当は出したものをすぐその場で片付けることができればいいのだけれど、なかなか徹底するのが難しく、休日にまとめて一気にということになってしまう。
 洗濯もしたかったのだけれど、小雨が降ったりやんだりのぐずついた天気で、明日以降の晴れ日の朝に持ち越し。最近は部屋干し用の洗剤がいくつか発売されているけれど、できるだけ外に干したい派なのだ。そういう派があるのかどうかは別にして。
 いま住んでいる部屋は2階で、そんなに大きくはないけれどベランダがついているので、そこに洗濯物を干している。

 ふと思うと、いまの部屋に引っ越してきて1年が過ぎて、なんだかあっという間だったなと思う。来年の今頃はほぼ間違いなく別の部屋に住んでいることと思うけれど、1シーズンを同じ部屋で過ごすのはやっぱりいろいろと発見があって面白かったりする。
 いまの部屋の周辺は大分というか、かなり散歩し尽くしたけれど、静かな住宅地で路地が多く、なんだか10年くらい昔にタイムスリップしたような気分になるときがあった。かなり昔からある商店の看板や、地元に根付いているような歯医者、路地の先に突然あらわれるコンビニエンスストアに、そこだけ妙に小奇麗で新しい郵便局。市営バスは車を通すために細い路地をときどき停車しながら進み、下校時間近くには近くにある高校の学生たちがバス停周辺に集まっている。
 迷路のような一方通行に振り回されるようなエリアがあると思えば、少し歩くと川沿いをたくさんの車が走っているところに出くわす。駅までは少し遠くて、けれどもバス路線はたくさんある。散歩をしている途中に異なる路線のバス停がいくつもあって、市営バスの路線の細やかさに驚いてしまう(片道210円の定額制にも驚いているのだけれど)。

 いままで住んできたいくつかの街や町の、いくつもの道路を、散歩や通学や通勤を繰り返していく中で記憶に残してきた。そして、継続は力なりっていうほど大層なことでもないのだけれど、繰り返し歩いてきた道路の記憶は、思い出そうと意識すると意外と鮮明に思い出すことができたりする。もちろん、記憶は古いものになればなるほど断片的なものへと移り変わっていくけれど、それでもなんらかの断片はある種のてがかりのように記憶に引っかかって思い出すことができる。

 仕事柄転勤や異動が多くて、そういうのを嫌がる人がいるけれど、個人的には全然嫌ではなかったりする。それは僕が一人暮らしでいろいろなしがらみがないからでもあるとは思うのだけれど、それでもたくさんの場所の記憶を持っていることは、個人的にとても嬉しいことのように思うのだ。
 別にそれぞれの場所で劇的な出来事やエピソードがあったりするわけではなくて、どちらかと言うと淡々とした、それぞれの場所での普通の日常の暮らしがあるだけだ。それでも、思い返してみると、何年前はどこにいて、何年前はまた別のどこかにいたという記憶が思い出されて、いろいろと懐かしく感じられる。

 別にいつも昔を懐かしんでいたりするわけではないのだけれど、たまにそういうことを考えたり思い返してみたりするのは結構たのしいことのように思う。ずっと生きてきて、過去を振り返らないのであればもったいないし。


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 振り返ると言えば、日経MJの12月4日号で、「2003年ヒット商品番付」をやっていた。毎年恒例の企画で、この特集が掲載されると1年ももう終わるのだなと思う。これは、番付という名前の通り、今年のヒット商品を東西に分けて順位付けしているものなのだけれど、今年の東の横綱が「デジタルAV機器」で、西が「昭和」だった。それぞれ、「プラズマなど薄型テレビとDVDレコーダーが大ヒット〜」と、「山口百恵のCDセットの発売やアイビーブランド「VAN」の復活など、昭和を代表するモノが大ヒット〜」と書かれている。大関には「六本木ヒルズ」と「阪神タイガース」が挙げられ関脇には「ヘルシア緑茶」、「都市型温泉」、「駅ナカ」などが並ぶ。
 前頭には、「トリビアの泉」や「着うた」、「ワンダ モーニングショット」、「チョイノリ」やt.A.T.uや女子十二楽坊などの総称である「大陸系アイドル」など様々なモノやサービスが続いている。
 横綱の両者を見ても、日経MJの視点らしさが出ていて一般的なイメージの横綱とはちょっとだけ乖離している部分があるかもしれない。けれども、この特集を見ていると、この1年も様々な流行やモノやサービスがあったのだなと思い出させてくれる。大まかな論調としては、数年前から続いていた激安やデフレ的なものが上位から姿を消し、かわりに成熟した消費者に対応した高品質・高機能や、高い付加価値を有したサービスなどが取って代わっているという流れが書かれている。確かに実際にその通りなのだろうし、もちろんそれをすべてうのみにすることはできないけれど(高価格商品は露出頻度が高い分話題になるが、実際には低価格商品の流通量の方が圧倒的なため)、それでも大きな流れとしては確かにその通りなのだと思う。

 いずれにしても、年末が近づき(もう12月!)、こういった回顧的なもの、この1年を振り返ってものが多くなってきて、そういうのを見たり読んだりすると、いよいよ年の瀬という感覚を抱くことができるのだ。


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 お知らせ

 トリビアの泉って一度も見たことがないのです。


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