Sun Set Days
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わずか2日の間に、奇跡とか劇的と言われるような試合が3試合も続くことは、とてもめずらしいことなのだろうと思う。
サッカーのチャンピョンズ・リーグ準々決勝4試合で、下馬評では勝算が薄いだろうと言われていた3つのチームが勝利を収めた。それも、それぞれ逆転勝利だ。チーム名では、チェルシー(アーセナルに勝利)、モナコ(レアル・マドリードに勝利)、そしてデポルティボ(ACミランに勝利)だ。 テレビで放映をしていたわけではないのでリアルタイムで見ていたわけではないのだけれど、毎日楽しみに覗いているUEFAのホームページ(http://jp.uefa.com/)での結果やレビューを見ていて、かなり驚いてしまった。レアル(ジダンやベッカムが所属する世界で最も有名なフットボール・クラブ)が敗退しただけでも驚きだったのに、アーセナルも、そして昨年の覇者ミランまでもが敗退してしまっていたのだから。
そういう劇的な勝利があるからこそ、サッカーは面白いのだということができるのかもしれない。もちろんそれはサッカーには限らずだけれど、地力のあるところが常に勝利を収めるとは限らないところが人間のすることの面白いところだ。運も味方しているのかもしれないけれど、ちょっとしたバランスの崩れから、思いがけない結果が生まれてしまう。様々なバランスは数え切れないほどの要因に左右され、運命の女神は普段そっぽを向いている側にきまぐれに微笑んだりする。
結果を報じる記事では、逆転したチームの監督や選手、そしてサポーターたちの喜びはまさに爆発したかのようで、何人かの選手にとっては、生涯で最高の一瞬だったのだというようなことが書かれていた。確かにそうなのだと思う。それぞれ現在のフットボール世界では、五指に入るほどのチームなのだから。
後輩の一人は、この結果を受けて「今年のチャンピョンズ・リーグは、地味なチームばっかり残って面白味が半減」というようなことを話していたけれど、もちろん客観的に見るとそういった雰囲気もないわけではないけれど、それでもやっぱりこれはこれで興味深い展開になったなと思う。
個人的にはポルトを応援しているけれど(ブラジルからポルトガルに帰化したゲームメーカーのデコと、若くて渋いモウリーニョ監督がいい感じなのだ)、ここまできたらどのチームでも、劇的な過程の上にある優勝ということになる。
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お知らせ
チェルシーが優勝したら、アブラモビッチはますますすごい選手を移籍させるのでしょうか?
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