Sun Set Days
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引越し終了。 と言っても、3つの部屋の中はまだまだものすごい数のダンボールに占拠されているし、普通の生活を送るためにもいちいち数多のダンボールの中から目的のものを探し出さなければならないような状況だ。明日(19日)から出勤なので、まあ焦らずに少しずつ片付けていこうとは思っているのだけれど。
17日の朝は、結局徹夜してしまった。送別会から帰ってきて2時くらいから最後の準備を始めたのだけれど、「8割くらいまでは一気にできるのに最後の2割が大変の法則」通り、引越し準備の最後の2割にかなり時間がかかってしまったのだ。横浜の部屋に引越しの業者がくるのが9時になっていて、引越し準備に目処がついたのが午前7時過ぎ。もうこれは眠るのもちょっとなあとそのまま起きていることにした。 近くのコンビニまで歩いていき、もうこの店に来ることはないのだなと思う。もちろん、人生なんて何がどうなるかわからないから、もしかしたら再びこの場所を訪れることがあるかもしれない。けれども、きっとおそらくこのコンビニにはもう来ることはないだろうと思う。それは別にとても寂しいことではないのだけれど、なんとなくすこやかさとせつなさとが交じり合ったような妙な感覚だ。朝だけあってコンビニ前のバス停には会社員や学生たちが並んでいる姿があって、そんな光景ももう見られないのだと思うと不思議と感慨深く思う。
時間になって引越し業者とクーラーを取り外す業者とがやってきて、荷物の搬出と取り外し作業をはじめる。その間僕は所在無くダンボールがなくなって開いた床に掃除機をかけたりしながら過ごした。たくさんのダンボールが次々と運ばれていき、部屋の中が妙に広く感じられる。いつも引越しのたびにこの部屋はこんなに広かっただろうかと思うのだけれど、今回も同じようにやっぱりこの部屋はこんなに広かったろうかと思った。 搬出がすべて終了したのは11時。約2時間分の荷物ということになる。 ちょうど不動産屋と待ち合わせしていたのも11時で、不動産屋さんがやってくる。10分ほどの簡単な室内チェックと鍵の引渡しを済ませる。 これから詳細な点検をはじめる業者にブレーカーを落とすことを依頼して、部屋を出て階段を下りる。1年半過ごした一人暮らしをしてから6部屋目の部屋も、こうして最後の日を迎えたことになる。 それにしても18歳で一人暮らしをはじめて、11年で7部屋目というのは、いったいどうなのだろう? 平均値よりはもちろん多いとは思うのだけれど。
斜めがけしたバッグだけで身軽になって、iPodを聴きながら駅までの道を歩く。引越し先へ向かうために電車に乗り、横浜駅で乗り換え、それから東京駅で降りる。横浜には2つの部屋で併せて3年半住んでいたから、見慣れた電車からの景色ももう見納めなのだなと思っていた。そして、東京駅では地下街を歩き、大丸の地下で引越しの挨拶用のお菓子(引越しの挨拶にはなくなるもの=お菓子の類がいいと思う)を購入し、同じ店で前の職場に送別会のお礼も兼ねたお菓子の詰め合わせを宅急便で送る手続きをとる。 それから、東京駅構内にあるMonna Café et Boutiqueでパンとコーヒーを購入してテイクアウトする。 新幹線のホームに出て、コーヒーを飲みながら新幹線の車内の掃除が終わるのを待つ。目的地までは約1時間。切符代は5000円くらい。 そう、今度の転勤先は群馬県なのだ。
新幹線の車内で、まずパンを食べた。徹夜していたので眠ったらまずいなと思っているはしから眠りについていて、気がついたら目的の駅に着く10分前だった。その奇跡的な短時間睡眠で大分疲れが取れて、駅のホームへ降りる。 その駅には以前、2、3度来たことがあった。もちろんそのときにはまさか数年後に自分が住むことになるとは思っていなかったのだけれど、そういうこともあるのだから人生は面白いと思う。
まず電気屋に寄って洗濯機を購入する。以前のDaysにも書いていたように、横浜の部屋でベランダに洗濯機を置いてあったこともあって、これを機に18歳から使っていた洗濯機を買い換えることにしたのだ(古いものはお金を払って引越し業者に処分してもらった)。 購入したのはNationalのドラム式のやつ。あのグリーンの斜めドラムになっているやつだ。 10万円以上したしもちろんそれは痛かったのだけれど、最近の電化製品は簡単には壊れないし、そのことを考えると結局は長く使える物にしようということでそれに決めていた。今度は乾燥機付のやつにしようとはずっと思っていて、その中でもやっぱり色と形とが特徴的で気に入ってしまった斜めのやつにしたのだ。 ただし、商品自体はただいまメーカー欠品で、20日過ぎに入荷したら連絡をくれるということになった。
それから不動産屋に行き鍵をもらう。 部屋に到着すると引越し業者もすでに着いていて、それから今度は搬入をしてもらう。 箱をそれぞれこれはあっち、これはこっちと伝えながら搬入が進んでいく。おびただしい量のダンボールに新しい部屋が埋もれていく。クーラーの取り付け業者がやってきて、それからガスの開栓の業者もやってくる。なんだかんで搬入がすべて終了したときには17時を過ぎていた。
昨晩から電車の中の数十分だけしか眠ってなく、かなり眠くもあったのだけれど、それでも周辺の散策に出てしまう。やっぱり、新しい部屋の周辺がどうなっているのかっていうことは気になってしまうのだ。
結局1時間くらい歩いていた。歩いて回った感想は、郊外の新興住宅地っぽいところだなということ。一戸建てやアパートが舗道のある通りに整然と並び、少し広い道路沿いには様々な店舗が並んでいる。また、個人的に嬉しかったのは、外食の店がたくさんあることだった。しかもチェーンばかりではなく、地元の店も結構あって、それらの店舗が22時とか23時とかまでやっているのだ。これは重宝しそうだと嬉しくなってしまう。また、コンビニ(しかもセブンイレブン!)もあったし、スーパーだってあった。生活に必要な店舗やインフラがどの程度整っているのかというのは結構大切なことだと思うのだけれど、これは結構いい感じだと歩きながら心の中で思っていた。 もちろん、駅まで徒歩40分以上かかるなどそう意味では不便な場所ではあるのだけれど、それは車を購入すれば済む話だし。 車が前提の生活にはなってしまうのだろうけれど、車があれば随分と便利な町なのだと思う。
そして、若者向けっぽい外装のラーメン屋を見つけて入り(徹夜明けなのに……)、ラーメンを食べてから帰ってきた。 それから荷物を少し片付けて、20時過ぎに眠った。さすがにすぐに眠りに落ちてしまった。
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お知らせ
18日のことは、また今度に……
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