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2007年09月01日(土) |
覚え書き:着物のお手入れ方法 |
夏休み中に「着物のお手入れ方法について」の講座を受けてきたので
遅ればせながら記憶を頼りに、ここにメモを残しておきます。
講師は銀座の悉皆屋さん。
受講者は……やはりというか、私がほぼ一番年下っぽかった(笑)。
<汗をかいたとき>
夏場は帯下などに汗をかきやすいので、約5cm離してドライヤーで
乾かすこと。ただし温風は長時間あてないで、早めに止めること。
うすい色の着物は汗抜き丸洗いをするとよい。
(アンモニア水で洗うこと、らしい)
ガード加工をするのもよい。
<汚れ落とし>
ついたばかりの汚れはベンジンで落とせる。
水溶性のしみは、お湯で落とす。
汚れの中心から外へとたたいていくこと。(こすらない!)
濡れていない周囲から中心に向けてドライヤーで乾かすこと。
出先で汚してしまったときは、汚れをティッシュにつまんで移す。
(ここでは濡れおしのり禁止!)
軽くおしぼりで叩く。その後、手を当てて乾かしておく。
10日以内の汚れならベンジンでOK!
<ガード加工について>
熱に強い。ドライヤーにあてると効果が復活する(?)。
しかし、熱湯には弱い。
静電気で着物の裾が汚れやすい。
効果はだいたい3〜5年。
大島、紬、上布などにはガード加工が効かないものがある。
白い帯にガード加工を施すと、色落ちしてもすぐ落とせる、という利点がある。
<ベンジンの使い方>
1. タオルを長い辺を4つ折にした後、幅方向に3つ折にする。
(これがだいたい、襟の幅になる)
2. このタオルにベンジンをたっぷり含ませる。
(タオルの裏側までしっとり濡れるくらいに)
3. 着物の汚れた部分をタオルでしっかりこする。
4. 着物を振る。(水分をとばすように)
5. ドライヤーで乾かす。
ベンジンは、工業用ベンジンを薬局で買えばよい。
日本てぬぐいではなく、タオルを使うこと。(タオル表面のデコボコが汚れ落としに
適しているから)
長くなってしまうので、明日はこの続きの「着物の収納について」を書きます。
ではでは。
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