猫をかぶった仔猫の日々

2001年09月28日(金) 最後はいい人

明日、出勤するはずだったのだが、日曜にならないと処理が出来ないと
言うことなので、今日が最後となった。

は〜辞めるまでは『早く辞めたい』と言う思いでいっぱいだったが
いざ辞める日となると・・・やっぱり寂しい。
なんだかすっきりしない。
もっと我慢できたのではないか?
そんなことばっかり考えてしまう。
でも・・・これは自分で考えたこと。

冷静になって考えると、課員には恵まれていなかったが
他部署の方には大変お世話になり、とても恵まれていた。
本日、退職するとメールをしたところ、自分の部署から返事が来たのは
たった3通、それに対して他部署の方からは30通近くお返事をいただいた。
他部署の方とは営業の方が多いので、メールを見ずに
本日が終わってしまった方も多いかと思う。

私は課員の方でとても険悪の方がいた。
もう、1年は仕事以外、いや仕事上でも口をきいていなかったと思う。
来週になるのだが、私の送別会をやってくれることになっている。
その会にはその方は出れないとのことで、今日の今日まで
『こない方が楽だ』と思っていた。
しかし、帰り際、その方からいきなり声をかけられた。
『仔猫さんにはお世話になったから・・・・』そう言って
図書券を差し出された。
『お世話になった気持ちです』とたんに目頭が熱くなった。
相手を見てみるとその方の目もかすかに潤み・・・・
言葉にしたくても私はたまらなくなり、ただありがとうございましたの
連発だった。
そして、電話が鳴った。私が担当してる営業の方からだった。
しかも出先から・・・『ちゃんと言ってなかったから、お疲れ様』
もう涙が止まらなかった。
あんなに嫌がっていたのに、最後になると嫌なことなど忘れて
みないい思い出となってしまう。

でもそれは結果論であり、結果だからこそ言えることなのかもしれない。

幸い、私は一緒に働く派遣仲間に恵まれた。
私が愚痴って弱音を吐いても、いつも見守っていてくれた。
それがなかったら、きっともっと早く挫折していたに違いない。

就業時間となった。
部長より声がかかり、私が挨拶することになった。
その前に花束をいただいた。
思いもよらぬことだったので、またもや涙が溢れ出した。
そして挨拶の時となったのだが・・・話したいことはいっぱいあった。
なのに涙が邪魔をして、言葉がまったくでないのだ。

そこは部長がうまくまとめてくれて、来週やる送別会で挨拶することに
なった。

今までやだった会社、そして課員、みんなが愛しく思えた。
辛いことはいっぱいあったけど、そんなことばかりは言ってられない。
いい経験をさせてもらった。勉強させてもらったと思わないと。

皆様、今までお世話になりました。そして、どうもありがとうございました。


追伸
私の辞める原因となったマラソン男は挨拶もなく、普通通りに定時で
帰ってしまった。
彼のことはやっぱり最後までいい人とは思えない。


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