amatelasuの日記

2005年10月10日(月) キリン。

突然だが週末には24歳になる。

世間の風当たりに対して受け流すか苛立つかは、つまりモヒかマサキかの違いらしい。
その点から言えば僕はキリンなのだろうと思う。

セイバーが憧れるようなライオンでもなく。
象のように何者も寄せつけぬ体があるわけでもなく。
バッファローのように突進できるわけでもなく。
ガゼルのように逃げ足があるわけでもなく。
ましてチーターのように一瞬のきらめきがあるわけでもなく。
そしてウサギのようにひたすらに弱いわけでもなく。
つまりはただ首が長いだけのキリンなのだ。

キリンは泣かない。
ライオンの気まぐれにわが子が食い殺されようとも。
ただ遠巻きにじっとそれを見つめることしか出来なくとも。

そして、キリンは見ているのだ。
ホリゾンタルグレイズを。
歩みは遅く、理不尽な力に食い殺されるかもしれない。
それでも首の長いキリンには地平線を走る銀馬が見える。

乗り手には天才がいる。
10年かけて速くなった奴もいるが、乗り始めていきなり速い奴もいる。
マサキはそう言った。
ならば、キリンの歳になるまでには。
それが10年か20年かはわからないが。
鼻で笑われ。
軽くあしらわれ。
だが、見失いたくない。
ホリゾンタルグレイズを見失いたくない。

それを見失った瞬間、僕は行き先をなくす。
それを見失った場所が終着地点になる。
そう、これはスタイルだ。
常に地平線を追い続ける男でありたい。
そうなるように仕向けてきたはずだ。
それに手が届く機会があれば迷わず走り出せるように。
それが出来るように仕向けてきた。
それは僕の矜持だ。
そのスタイルを貫いてきたはずだ。
キリンのようにありたい。


ニンジャの次に後方排気を選んだの正解だと思える。
僕はまた速くなったと思う。
僕はまだ速くなれる。
地平線を追うための、その再出発に相応しいマシンを手に入れたことを喜びたい。


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