amatelasuの日記

2006年06月24日(土) 大人の遊び。

諸君の知ってのとおり、私は昨年、スクールデイズというゲームを何の前情報もなく素で買ってハマった。
そして、当然の流れとして昨日発売になったサマーデイズも購入したわけだ。
ここからしばらく、長い話になるので我慢してくれたまえ。

まず、予約はしていなかった。
最近は経済状態を省みながら衝動をコントロールできる大人になったので、予約はせずに買える時に買おうと余裕の態度を示していたわけだ。
しかし、バイトのシフトの関係で発売日に日本橋へ行ける事が判明。
なので、喜び勇んで発売日にゲットしに向かった。
仕事に追われる社会人なので、機会がある時はしっかりと羽目を外すのだ。
で、夕方からはバイトに入り、残業を含めて帰宅したのは深夜12時。
明日は休み。
これは好機と、さっそくインストール作業に"挑む"。

そう。
スクールデイズもそうだったが、サマーデイズもDVD二層。
インストールに時間がかかるのだ。
長丁場を前に意気込んでディスクを挿入。
「あれ?」
オートランが反応しない。
原因は不明だが、仕方ないのでエクスプローラから自動再生。
反応なし。
原因は不明だが、仕方ないのでエクスプローラからディスクの中身を開く。
インストーラーらしきアイコンなし。
原因は不明だが、仕方ないのでエクスプローラからの捜索を断念。
修正パッチが出ていたことを思い出し、オフィシャルページへアクセス。
予想通り反応の重いオフィシャルページ。
これは前回の経験を踏まえて成長した私になんら衝撃を与えることはなかった。
想定の範囲内だ。
重いページをどうにか開き修正パッチを配布しているサイトへアクセス。
ダウンロード時間を推定するために容量を確認。
その前に修正パッチのヴァージョンが3つほどあり、どれを適用すればいいのか判断するのに10分を要したことを記しておこう。
適合する修正パッチの容量は1.6GB。
前回の経験から推測するに、これはアニメーション部分を修正したための容量だ。
つまり、想定の範囲内。
そして、ダウンロード開始。
最速のサイトでも60kb/秒が限界。
全容量をダウンロードするまでに10時間以上を要する。
一晩明かしても終了していない計算だ。
そのためパッチを適用後のプレイを断念。
パッチなしでプレイを検討する。
また、インストールと修正パッチが無関係である事にその時点で気付いた事も方針転換に大きな影響を与えた。
そこで再びエクスプローラを駆使し、インストールに関連しているであろうファイルを捜索する。
幸い、エクスプローラにディスクの中身を表示させると「stratup」というフォルダを発見できた。(誤字ではなく、明確にstratupと表示されている)
しかし、やはり「stratup」は「stratup」であり、「startup」ではなかった。
そのフォルダ内にインストーラー的なファイルは発見できず。
残る捜索候補は三箇所。
「MiniGame」
「SummerDays」
「WindowsMediaPlayer」
という各フォルダである。
さて、ここで闇雲に捜索してもいたずらに時間が過ぎていくだけである。
そこでマニュアルを参照することとした。
マニュアルには以下のように記されている。
「自動的に起動しない場合は、「マイコンピュータ」の中のDVD-ROMドライブを開いて「BOOT.EXE」プログラムを実行してください」
それに従って「BOOT.EXE」を"捜索"する。
―――発見できず。
原因は不明だが、仕方ないので全てのフォルダを手動検索。
すると、「SummerDays」フォルダの中にstartup.exeなるファイルを発見。
これをダブルクリックするとインストールが開始された。
ここで安堵のため息をつく。
ようやくトゥルーエンドのルートに入ったようだ。
後は長いエンディング(進行状況のスクロールバー)を眺めながら余韻に浸る。
こうしてサマーデイズ第0話「インストール」のプレイを終えた。

さて、続いて第0.5話「修正パッチ」をプレイしなければならないが、時間的制約が厳しいため、スキップ機能を駆使して第一話へ進むことになる。
前回の経験から推測するに、パッチを適用していないと途中でゲームが止まるだけであろう。
それならば、そこまでプレイ可能であるからして、今晩はその部分まで楽しむことに決定する。
前回の経験から推測するに、修正パッチを適用するとそれまでのセーブデータが利用できなくなることが予想されたが、一晩でそこまで進める予定はないので特に問題はない。
大人は一つの事をゆっくりと時間をかけて楽しむものだ。
そうして、特に問題もなく第一話を終了。
何故か第一話終了と同時に強制的にタイトル画面に送り込まれるという事象を体験したが、修正パッチを適用していない事実を考慮して不問に処す。
二度目のプレイでは無事に二話へ進むことが可能であった。
そこで一日目のプレイが終了する。
この日はインストール、第一話とかなりゲームを進めることが出来た。
特に一日目でインストールを完了することが出来た事は喜ばしいと言えるであろう。

二日目。
昼間は用事があったので、修正パッチのダウンロードをその間に済ませようとPCを起動したまま出かける。
午前10時外出。
午後6時帰宅。
ダウンロード完遂率70%オーバー。
順調にダウンロードが進行していることを確認して、再びプレイに戻る。
第二話。
ここで異変が生じる。
まず、このゲームはワイドスクリーン仕様で画面上下が黒く、その黒い部分にセーブ・ロードや早送りなどのアイコン、あるいは選択肢などが表示される仕様になっている。
しかし、その部分に何故かタイトル画面が消去されずに出現。
吉里吉里を使用した経験から推測するに、タイトル画面の画像をバッファから消去していないために、本来なら透明(ベースがブラックなので、透明だと画面にはブラックとして表示される)の部分にタイトル画像が残っているのだろうと予測。
さすがオーバーフローなどと一人ほくそえみつつプレイ続行。
プレイを続けるうちに画像と音声のズレが頻繁に生じるようになる。
画面を見ていても何が起こっているのかは判断できない。
最終的には誠が刹那の声で喋りだす始末である。
抱腹絶倒とはこのことか。
古谷徹の声でなのはが喋るMADを思い出してしまい、それを契機として許容量をオーバー。
爆笑。
その後も、おそらく8割程度の割合で音声と映像はずれ続け、もはや紙芝居付きのラジオドラマ風な様相を呈するようになったのである。
そこで私は方針を転換した。
つまり、「SummerDays(初回版)」はラジオドラマ風に楽しむべきものなのだ。
選択肢には、消去されずに残ったタイトル画面の残骸が重なり何も選択できない仕様になっているのも、全てはラジオドラマ風であることを強調するためである。
もちろん、私は上級ユーザーなので、話の流れやセリフの間から選択肢の出現ポイントと内容を予測。
見えない選択肢を選択するという遊び方を楽しんでいるが。

このように、「SummerDays(初回限定特典バグ付き)」は、画面上に表示されるユーザーをミスリードすための不条理な視覚情報を、淡々と流れ続ける唯一の正確な指針である音声を頼りに、ストーリーだけでなく選択肢の出現ポイントなどシステム面までユーザーの豊富な想像力でもってプレイする事が出来るという、たいへん奥の深い作品である。

もちろん、視覚情報も楽しむに値するものである。
どこを見ているのか分からない直立不動の体勢で向き合って淡々と会話を交わす登場人物たちなどは、とてもシュールで現代アートを思わせる。
それが総合され、私はこのゲームをプレイしている最中は常に腹筋が悲鳴を上げているのである。


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