二年前の日記に僕はこう書いた。
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彼女のためなら協力を惜しまないと誰もが口々と声を上げるが、はたしてそんな状況の中で僕が存在する意味をどこまで貫き通せるのか。 ここ数年で少しは成長したのなら、決め付けず諦めず最後まで自分の役割と意味と行動とを考え続けなければならないだろう。 考え続けなければ、いままでの時間の意味を捨ててしまうことになるだろうから。
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さて、あれから何が変わっただろうか。 何も変わっていなかったのだと、省みて思う。
彼女を好きな僕が、ただそこに居て見守っていればよかったのだと。 全てが僕の望むようにはならないとしても、それでも彼女から必要とされなくなるその日まで、ただそこに居ようと決意したのに。
僕は自身のその決意をすっかり忘れて、自らの満足を求めて傍若無人に振舞うという過ちを、再び犯してしまった。もう取り返しはつかない。いくら謝っても口から出た言葉は返らない。
自分の行動の結果は自分で受け止めるしかない。だから、もう二度と彼女に笑いかけてもらえないとしても、それでも耐えるしかない。大袈裟だけど、彼女のために何が出来るかを考えて道を選んだから、この三年間があったのだから。
だから、この決意を貫いて、自分の選択の結果がどうなるか、最後まで見届けて受け止めるべきだと思う。そうしなければ、これまでの時間が無為になってしまう。先に進めなくなる。
お互いがそうならないためにも、僕がどうして今ここに居るのか、自覚して行動しなきゃいけない。それを見失っていた事は本当に後悔しているし、その結果として彼女を傷つけてしまった事は謝りたい。
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