闇の底に...Cuckoo

 

 

母の涙 - 2004年06月01日(火)

突き放したらどうなるだろうかと
つい背中を押した
泣きじゃくればいいのに
すがりついてくればいいのに
だんだん残虐な心が芽生え
押さえきれなくなる


朝寝ていたらすごい勢いで母親が部屋に来て
号泣しだした。
気丈な母は 自己破産で苦しんでも責められても
銀行との駆け引きもこなしてきた
頼りにならない父はのんきに庭の雑草に水をやっているというのに。
朝子どもに食事を作るのは父だ
ゴミを出すのも父だ
犬の散歩も。
母は 父が居るから我が家が成り立つねと笑う
そんな事よりカネになる仕事をしてこいと思うけど
母と一緒にそうだねと笑う

自己破産は家族のいる人はしないほうがいい
会社の借金はなくなっても
家の借金は家族にそのまま移行する
会社の借金がどうすることもできなくて自己破産するのに
家族に家の借金がいったら動けなくなる
苦しむのは続くのだから。
親族にお金を借りて自己破産の手続きを済ます
新しい生活が始まるけど破算というのはそう簡単に終わらない
全てのお金を投げ打って今までの生活を終わらせるから
新しい生活とはマイナスから始まる
だけど親族は借金を返せと言い出す
母は その親族の言葉で心を傷ついたようだ
あんなに無く姿をはじめて見た。
生命保険でおわらせればよかった そう言った母の言葉で
一度は死を考えてた事がわかった
苦しいのはみんなだ
だれでも一度は死を近くに感じる
楽になる最短の方法だからだろう
けど知っている
自己破産と自殺は同じ
自分の苦しみが家族に移行するだけ
しかも大きくなって。

母の変わりに仕事場に来た
昼頃落ち着いたら変わるから と母が言う
1人で家に置いてくるのも怖かったけど
泣きたいなら沢山泣いたほうがいい
泣けなくなるよりその方がいい

普通に人生送りたい


         水鳥。



...




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