闇の底に...Cuckoo

 

 

生きる - 2004年09月08日(水)

命が消えるという事は
そんなに簡単じゃない
必至の抵抗は
無駄じゃない時の方が多い
生命とは儚げだけど
実は何より強い
生きる事は苦痛だけど
それでも命あるものはしがみつく


愛犬が死にかけた。

台風がやってきた昨日
ガランガランと外で何かが転がる音がした
子ども達は学校を午前中で終わらせ帰宅
なかなか治らない風邪のせいで頭痛が治まらず
愛犬と寝ていた
熱っぽい。
母が仕事を終わらせて帰宅
5時だった。
台風の影響でお客なんて来ない為の閉店
大型の台風の日に化粧品を買いに来る人なんて居ない。
駆け寄る犬の舌が熱い
いいかげん病院に連れて行ってあげてとお願いする
アタシにはお金も無いし車は母が乗っていってたから。
そのまま 吹き荒れる風の中
子どもと母が動物病院に行った
1時間半後帰宅した時には
犬は居なかった。
『入院になった』
そう言った母の目は赤かった

子宮の中に膿みが溜まっていたらしい
しかも膨大な量で。
その膿みが血管を伝い全身にまわっていた
体力はなくなり食欲もなくなっていた
その日の九時に手術だそうだ。

『これだから動物を飼うのはイヤだ』

そういう我が家には2匹もの犬がいるのだけど。
むかしから動物はいつも居た
ペットと呼ぶには余るほど
態度がでかいやつらばかりだった
過去飼った動物は
インコ20匹ほど 初めは2匹だったのがどんどん増えたのだ
ねずみよりも立ちが悪い
犬も今の犬で4匹目
ウサギが3匹
猫1匹
今 もう1匹いる犬は前回の犬の子ども
4匹生まれて1匹もらわれた
後の2匹は家の目の前で アタシの目の前で車にひかれて死んだ
小学生の時。
あの瞬間を今でもはっきり思い出せる
でも書きたくない心情はわかってもらえるだろう。

入院した犬は生まれて2年目の犬
真っ白で 紀州の血が入っているせいか
気性が荒い
短気なんだけど 耐える事も知っている
何より散歩が大好きで
けどここ1ヶ月 散歩を嫌がっていた。

原因は 生理後に菌が子宮に入ったからだそう
『運が悪かった』
という先生。

夜10時半 電話が鳴った
母が出て 泣きながら笑った
手術も危ないと言われていたけど
無事終わったらしい。
安心したら涙が出た
生命の力ってすごい。
妊娠したのかと思うくらいパンパンに膨らんでいたおなかは
全て膿みが入っていたらしい
そんな彼女(犬)は今朝大騒ぎだったらしく
病院から電話があって
『処置できないので迎えに来てください』と言われた

母が迎えに行った
貧乏な我が家には手術代の7万円が途方も無くたいへんだけど
それでも彼女には変えられない
仕事が終わったらすぐ抱きしめてあげよう
きっと迷惑な顔をするだろうけどね


何度も死のうと思った
何度も手首を切った
けどこうして元気なのはアタシの生命力も
たいしたもので
泣いてばかりだけど実は強いのだろう
2年の間に離婚して 親の会社が倒産して
自己破産して引越しして
2回も事故にあって
毎月月末になると死にたくなる支払いの山で
好きな人と離れて
付き合った人が1ヵ月半で知り合いと浮気して付き合いだして
なんで笑えるの?俺なら自殺してる
と前のバイト先のオーナーに聞かれた

うーん そうだね
それはきっと
明日に期待してないからかな

今しか生きれないから
今を生きるしかない


              水鳥。


...




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