闇の底に...Cuckoo

 

 

3年という月日と変わった事と変わらなかった事 - 2006年05月04日(木)

なんだかいろいろあった。

ショップがオープンしたから毎日忙しい
けど日記を書かなかったわけは他にあったりもする。

4月中頃
実家の仕事の恒例の研修に行った
そのホテルは何年も前に遠くのあの人が来てくれた
深い思い出があった
会わなくなって3年
2泊3日の研修は彼の事を考えてしまうだろう。

と 家を出たその日に彼にメールしてみた
もうイキナリ気持ちだけ時間の逆走をしてしまった
当然仕事の彼だったけれど
返事をくれた
彼の住む町は研修先まで新幹線で1駅
途中下車が可能な場所
いつもそうして会っていた
そこで仕事が終わってからすぐ向かうから
1時間待つよう言われた
ご飯を食べようと。

1時間見知らぬ駅で待つのはきついと一応断った
大いに揺れる心を隠し。
けど
3年ぶりなんだと彼は言い
少しくらい待ちなさいと言われあっさり下車
3年の間にずいぶん変わってしまったその駅の喫茶店に入る

何をしているんだろう
こんな事をするから踏ん切りが三年もつかなかったんじゃないか
そう自分に呆れた
そして携帯を見たら圏外
すぐにコーヒーを飲み干し外で待つこと30分
やって来た彼と合流した私達は
3年ぶりを思わせない
感情の薄い再会を交わした。
そう あの頃と何も変わらない様な。。。

夕食を食べた
3年の間に彼はあるスクールに通っていて
自分の店を出すための土台を築いていた
そんな話をしながら1時間
私達は再び別れた。


過去の話なんてしなかった
これからの話もしなかった
現状を話して
夕食を終え
手を振って別れた
それは永遠の別れには見えなく
再会を約束する別れにも見えなかった
いつものように会い
いつものように別れる
ただ私の心の中で変化があった
彼に対する思いはもう
愛情ではない

彼は私の中では常に彼であった
友達でもなければ恋人でもない
きっとそれは今も昔も変わらないのだろう
ただ私と彼の指にあったリングはもう無く
私と彼の胸にあったネックレスはもう無い
それだけの事なのかもしれない

私にとって忘れられない人で
彼にとって通り過ぎた人なのかもしれない
私と彼の間にあった薄いベールは今も存在し
あの頃そのベールを悲しく切なく思っていたけれど
今はそれを受け入れている
それだけなのかもしれない。

何も変わらないけれど
全て変わってしまった現状を
私は苦痛に思うわけでもなく受け入れれた

2〜3年後にまた会うかもしれない
一緒に夕食を取り
手を振って別れる
それは3年の月日で出来上がった
私達の関係。


それでも私は
何も変わることの無い彼の姿を
嬉しく思った。


        水鳥。


...




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