闇の底に...Cuckoo

 

 

いつかどこかで - 2006年05月09日(火)

変わらない景色を見て変わらないなぁと思うけど
実はそこに生えている草は前回見たものとは違う
流れる景色も違えば空気も違う
本当に変わらないものはあるのだろうか
それはきっと
自分の心の中にある思い入れだけなのかもしれない。


私は変わった
コーヒーがおいしいと思うようになったし
スーツ姿で仕事をする事に違和感を感じないし
ネイルが前よりはみ出さずに出来るようになったし
浴衣が着れるようになったし
ドレスのストールの巻き方を何パターンか覚えた

けど実際は

コーヒーはブラックで飲めないし
スーツは暑苦しくて大嫌いだし
いろいろストーンの付いたネイルは根気が無くてできないし
浴衣なんて年に1回しか着ないし
どれだけストールを巻けてもドレスを持っていない。

本業は化粧品の美容系の仕事だし
バイトでパーティードレスのショップ店員だし
アクセを自作して売るけれど
内面から出る美しさを持ち合わせていないという事は
美しくは見えない。
どうすればいいのかはもう分からないし
分かったところで手に入りそうも無い。

子供に恥じぬ生き方を見せたいと思うけれど
実際はあくせく働いているだけだし
過去の話なんて絶対に話せない

どうしてこうも余裕が無いのだろう
全てがうわべだけのような気がする
だけど今日が終わるという事は
明日が始まるという事でもあるのだから
憂鬱は解消されないまま眠りに付こう

あの人は何をしているだろう
今日もまた前に向かって歩いているのだろう
どんどん遠く離れてしまっているけれど
彼に負けないよう私も進むしかないのだ
例えそれが左右のように離れ行く道であっても
いつかどこかで彼の名前を見かけたいし
私の名前を見かけて欲しい
誇りを持てるような存在として。


         水鳥。


...




↑投票ボタン
もしよかったら投票お願いします。水鳥の力の元になります。

My追加
 また読んでくれますか?マイ返しはしない事にしてますが必ず読ませていただきます。

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail BBS