【読書記録】森博嗣「スカイ・クロラ」 |
ストーリー:飛ぶことを職業にして今日も空へ羽ばたく僕。いつ死ぬのかもわからない日々をすごし、そして”今日”という一日が終わる。特異な環境でたんたんと生きるカンナミたちが行き着く先は――。
押井守監督で映画になると聞き、これは読まねば!と思って手に取りました。もともと森さんの作品を読んでみたいなぁとおもっていたものの、どこから手をつけたら良いものやらと思ったので、いい機会でした。 そもそも映画CMでなんとなく知っていて、さらには公式映画サイトで予期せずかなりあらすじを知ってしまった状態だったので、半分映像ありきで読んでいました。読み終わっての感想は、これはどう書けば――。私個人の感想としては、押井さんの作中では倉庫はどう描写されているんだろう、基地の様子は、空中戦は――、そういった映像面での期待が大きくて、読み終わって改めて「死」に対する何かについて私はあまり読めてなかったかなぁと反省しました。主人公・カンナミはキルドレと呼ばれる一生子供のままでいるパイロット。見た目は子供でも、偵察から空中戦までこなす一人前の腕のいい操縦士だが、彼らには生涯加齢による死はやってこない。生き続ける中で、自分はなんのために、どうして生きているのだろうかと、いろいろな形で彼らは葛藤します。…映画がスカイクロラだけからできているのか、この本を読んでわからなくなりました。この本のラスト、それもひとつの解決法だと思う。けれど、カンナミはどんな答えを出してくれるのか、私は知りたい。これはあの人の答え。続刊するスカイシリーズ?では、どんな人たちがどう生きているのか、見てみたい、という気持ちがわきました。NO.34■中央公論社 ----------- 本メモとは別の話ですが、サイトについてをトップ(+マーククリックで飛ぶページです)に追加記載しました。フォームや冒頭表示と同様に並んでいるので、もし気になったらどうぞ。
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2008年08月12日(火)
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