【読書記録】「嘘つき。やさしい嘘十話」 |
編集:ダ・ヴィンチ編集部、発行:メディアファクトリー 上野樹里さんが表紙の文庫サイズの本。掌編で10人の作家さんがそれぞれやさしい嘘を描いています。以前『赤い嘘』という、これまた短編か掌編の嘘がテーマの小説を読んだことがありましたが、その本と比較するとこちらはうその用い方がとてもやさしくて、読後にほっとできるのが特徴的だったと思います。中でも突出して好きだったのが、竹内真さんの「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」。この方の作品も読みたいなぁと思いつつ読めていなかったのですが、キャラクターのよさと加減のいい嘘で、全体的にすっきりした作風のように感じました。他のお話も、舞台設定だったりジャンルだったりいろいろな工夫を織り交ぜてあり、さらには掌編なので読みやすくてお勧めです。NO.51■228p/06/09
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2008年10月01日(水)
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