【読書記録】森博嗣「スカイ・イクリプス」 |
『スカイクロラ』シリーズの番外編の短編集。クロラシリーズはこれにて完結。延々のループの中にいるような、それなのにそんな簡潔なものではない世界で生きるキルドレと彼らを取り巻く人々のお話。これまでどこかしらで出てきた人たちで、それぞれの登場人物の視点で捉えたお話を読んでみたいなととても興味があり、けれど不思議なことにこの掌編程度の短いお話でとても満足できるような内容になっていました。 ・NineLives 彼の思考の軌跡を追えることが心地よかった。(ティーチャ) ・HeartDrain 彼女の過去の一部が垣間見られてこれはもっと別のお話としても見てみたかったなぁと好奇心をかりたてられました。(カイ) ・DollofGlory 年月のたち方に感慨もひとしお。最後に差し入れられた言葉がいろいろなことを喚起させる。(ミズキ) ・Ash on the Sky これでこそスカイクロラシリーズの終わりを飾るのにふさわしい。いったいどんな道があの人に用意され、そして続いていくのか――不思議な余韻とともに幕が閉まりました。(スイト) NO.52■p245/中央公論新社/08/06
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2008年10月04日(土)
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