みかんのつぶつぶ
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2003年02月26日(水) めぐる季節のなかで


買い物へ出た道々、
頭の後ろから遠くへひっぱられるような
そんな感覚に何度も陥った。
何がそうさせるのかというと
やっぱり梅の香り、そして大地の匂い。

道瑞にしゃがんで雑草をながめていた幼い頃の私。

卒業式も間近な小学校の校庭を横切る私。

もう春なんだなぁと重いカバンを持って空を見上げた中学生の私。

そろそろコートはいらないな、とぼんやり電車に揺られる高校生の私。

子ども達を自転車に乗せて多摩川の土手を走る私。

二月だというのにいつも汗ばむくらいに早足で病院へ向かう私。

ベンチで私を待っていた彼の姿。



そんな季節なんだなってね、道々思い出して。


息子の受験も今日で終わり。
部屋中に積まれている参考書とノート。
努力はしたのさ、それでいいんだよ。

ゆっくりおやすみ。


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