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みかんのつぶつぶ DiaryINDEX|past|will
![]() ますぐなるもの地面に生え、 するどき青きもの地面に生え、 凍れる冬をつらぬきて、 そのみどり葉光る朝の空路に、 なみだたれ、 なみだをたれ、 いまはや懺悔をはれる肩の上より、 けぶれる竹の根はひろごり、 するどき青きもの地面に生え。 <萩原朔太郎「月に吠える」抄> 幼い頃から竹林が好きだった。 竹のスーッとしたその立ち姿に憧れた。 竹の葉が風に揺れる音に恐怖を感じながらも、 その擦れる音に共感した。 ざわざわざわざわ しなやかに揺れるその姿には美しさと厳しさがあって、 自分もこういう姿に映る人間になりたいと憧れる。 息子にレタックスが届く。 静かに合格。 入学案内が後日届くが手続きはしなくていい、と云う息子。 竹の葉擦れる音がした。
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