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みかんのつぶつぶ DiaryINDEX|past|will
![]() 新しい時間を作り始めて、 少し恐ろしいことをしているような気分になる。 こういう感覚って、きっとわかりづらいだろうけれど。 いわゆる引きこもり状態と同じだったので、 お外の世界、何が目の前に来るのか予想もつかない世間の風が恐いのねえ。 甘い?(笑) この写真は、がんセンターで母が撮影してくれたもの。 ほんの2年前のこと。 だけどもう2年。 あの頃、カメラを彼に向ける行為は傷つけることになるのではないかと案じて左半身が麻痺しはじめてからは写真を撮ることをしなかった。こんな姿を撮られたくない、という気持ちがあるような気がしたから。でも、今となってみると、この車椅子の姿さえも懐かしく、彼の姿には変わりないのだ。生きていた姿、この空の下同じ空気を吸って同じ場所で時間を共にしていた空間が、ここに残っている。 とっても辛い季節だった。 なのに微笑んでいる。 私も、彼も。 今はまだこの写真を見ると心の底がチクチクしてくるけれど、 これからも明るく生きなさいと、彼が教えてくれてるような。 彼の笑い声が、なんだか聞こえてくるような。 そんな気がする今日という日。
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