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みかんのつぶつぶ DiaryINDEX|past|will
![]() 30年間忘れ去られていた土地をさがして、見知らぬ町へ行った。 とっても簡単な地図を握り締めて。 やっと辿り着いたその土地には、梅雨の晴れ間である陽射しが降り注ぎ、 緑に覆われたゴーストタウンさながらの場所だった。 でも、知らない30年間にもこうしてここも季節がめぐりめぐり、 日常が存在していたわけで。 そしてその年月の間に、ここにこうして何かのご縁で私が立つ大地。 青々と清々しくも荘厳なる草木と、 大地の恵みを感じずにはいられないところ。 忘れていた景色や匂いを思い出さずにはいられなく、 懐かしく、ただ懐かしく。 帰り道、後ろを振り返らずにはいられなかった車内でパチリと撮った写真。 後ろへ長く長く続く道は、私が歩んできた人生のようで。 東京から180キロ、思えば遠くへ来たもんだ。 思えば、人生折り返し地点の歳になる夏。 明日は迎え火。
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