みかんのつぶつぶ
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2003年08月01日(金) 梅雨明け



外へね。
出てみたの。
それでね。

どうしていつも外を歩くと
こんなに悲しい気持ちになるのかと
いつも考えていたら
今日ね、
その答えが見つかったの。

私が駅や街を歩くのは、
いつも病室へ行くときでね。
外へ出たら行く場所があって
そこへ行けば彼が待っていて
待ちわびていて。
いつも急ぎ足で歩いていて
いっぱい汗をかきながら歩いていて
何か喜ぶ物を買っていくのも楽しみで
それを道々考えていて。

いまは、
いくら街を歩いても、
辿り着かなくちゃいけない場所がなくなって。
いくら急いで歩いても、
彼が待ってるわけじゃなくて。
行く病室もあるわけじゃなくて。

自分でも気づかない気持ちが、
そっと泣いていたのに気づかなかったんだね。

野良犬のような気分になるのは、
そんなわけなのかも知れないと。

そう気づいて見上げた空は、
雲のかげに夏の色。


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