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みかんのつぶつぶ DiaryINDEX|past|will
![]() センター試験の季節になった。息子は、どんな気持ちでこの日を迎えているのだろうか。人生において通過点に過ぎない受験、一年間の浪人生活、青春の1ページ。 夢を見た。 どこか見知らぬ空間にたどり着いた私は呆然と立ちすくむ。光り輝くその白い景色のなかに、幼い頃の息子がニコニコと微笑み私を見つめていた。 白い洋服を身につけた息子の身体は景色に溶け込み、その愛らしい笑顔で私の息子だと気づいた。 お母さん、と、声をかけるわけでもなく、私がいることを静かに見守り微笑んでいる息子を見つけた。 この子は、こうして私をいつも、そっと見ている子だったな、と、熱くこみ上げるものを胸に感じたときに、目覚めた。 忘れていた母性愛なのだろうか。
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