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題名に、「日記と言うよりメモ」の言葉が含まれた場合は、 母の様子や入院等についての内容が書かれています。 ここに、ガンのコトが少し書いてあります。


2002年02月21日(木) 喫茶店でランチ

小さな通りに面した小さな喫茶店に入った
昔から地元に根付いた20人も入れば満席な喫茶店
ちょっと古臭い感じがする喫茶店だ。

この喫茶店は娘さんとお母さん二人でやっている
娘さんと言ってもおそらく60代
お母さんは80代かな
なんせ高齢であることには間違いない。
コーヒーカップは両手で、1個しか持てない。
イヤ
2個持つことは、お客さんが見てられないだろう。
そんな喫茶店だ。


1度お茶をしに入ったことがある
その時は、お婆さんは飲み物を片付け、レジをしていた。



今回はお腹がすいて入った。


店に入ると
他にお客さんが3名がいた。男性はお得意さんみたいだ。
席についてしばらく待っていたが、オーダーを取る気配がない。
すいません?声をかけた
『ちょっとまってね、今行くから』
待つことにした。

ちょっとだけ不安がよぎった。
娘さんいないのかな?

お婆さんがオーダーを取りに来た
『何にします?』
ランチやってますか?
私は、壁に書かれたオムライスの文字を見つめたまま尋ねた。
『できますよ、でもカレーだけですよ』
ガーーーーーーーーーーン
あ、じゃカレーをお願いします。

しばらくすると、1名帰った。
すぐにサラリーマンっぽい人が入ってきた。
帰った所は、まだ片付けていない。
その人は、自分で前のカップをどけた
お婆さんがサラリーマンに声をかけた
『アイスコーヒー?お久しぶりね』
『今日ね娘が出かけてていないのよ、ごめんなさいね』
何度か同じ言い訳を言っていた。

カレーが出てきた。
『サラダ今から作りますからね、ちょっとお待ち下さいね』
野菜をきざむ音がリズミカルに聞こえてきた。

二人連れが帰っていった。

5分もしないで4名入ってきた。
二人掛け2個所に座った。
そのうち1箇所には、さっきの二人連れがいたままだった。
何も言わずに、いきなり1人がテーブルを片付ける。
さっきと言い、今回といい?(笑)
カップを下げ、さらにテーブルの上を布巾で拭く。
普通の喫茶店なのに、やっぱりセルフサービス?
なんだか、ちょっとだけ面白くて嬉しくなった。

私が食べ終わった時にお皿をカウンターに持っていくか、
水を飲みながら少しだけ考えた。


サラダが出てきた。
ちょっとキャベツがつながっていたけど、
キレイに太さが揃っていた。

『ホットもうお持ちします?』サラダを置き終え、聞かれた。
ハイお願いします。


大丈夫か?大丈夫なのか?
見ていて、また不安になった。
4名のコーヒーカップを棚から出そうとしているが
奥に入って取り出せないのだ。
カウンターに置きっぱなしになっているカップが3個
グラスが2個。店で客に出しているカップは2個。
1個違う柄のカップを取ることに成功。
あー良かった(笑)

私のコーヒーにはスプーンはなかった。
でもミルクはもって来てくれた。
そのまま飲むことにした。
ちょっと苦かった。

4名の内2名が外に出た。
コーヒーができた。持っていくが端から出すのだ。
その席には人は座っていない、出ていったきりだ。
でも端から順番に出すのだ。
1個仲間ハズレのカップは、テーブルを拭いた人にあたった。
『おにいさんちょっと一人カップ違うけど』
いいっすよ。
大きさが違うと思うけど、良いって言ってるし良いんだ。
やがて皆戻ってきた。


カウンターの内側から、お水のポットを取ろうとして
私のスプーンが止まるくらい、ポットが斜めになったことや
サイフォンの温度を見るためか、素手でサイフォンを
ぽんぽんと数回叩いたりと、スリリングなランチタイムだった。

お婆さんが全て出し終えたのを見計らって
私は席を立った。
お皿はそのままにした。
次に座った人が片付ける、そんなルールのような気がしたからだ。


きっと私はまた行くんだと思う。


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