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題名に、「日記と言うよりメモ」の言葉が含まれた場合は、 母の様子や入院等についての内容が書かれています。 ここに、ガンのコトが少し書いてあります。


2002年09月15日(日) 四十九日−2

お坊さんが来て四十九日のお経をあげていった。

叔母も来てくれた。やっぱりご夫婦で礼服だった。
もちろん小姑達だって黒のブラウスとスカート。
従兄弟も黒い服だった。
父だけが黒じゃなかった。
茶色いポロシャツにベージュの綿パン。

自分が心の喪主だと思っている。
だからもう良い。

お食事会を一駅離れたすし屋で行い
全員一緒に戻ってきた。
やがて叔母達は帰っていった。


確か17時位だったと思う。

小姑が突然
どこかに行きたいわね
いっつも東京に来てもどこにも行けないから。

『私達が記憶にある限り、あっちに帰った時は
ひとっことも自分達から言わせてもらえなかったわよ
アレ食べたいとも言えなかったわよ?』と思いつつ
黙っていたら
父が
ん?どこに行きたいんだ?箱根か?横浜か?

『なにいっちゃってんの?バカか?
お母さんの四十九日できてんのに、観光かよ?』
また黙ってたら
小姑が
いいわね、箱根。大きいお風呂に入りたいわね。
おい、お前ら探せ。
『出た』
箱根に泊まるの?今からじゃ無理だと思うけど?

そう返事をしたが、父と小姑達は談笑中。
『へいへい』
一通り検索して、箱根の観光協会にA子が電話
あのー今日って、泊ま…
あ〜ないです。無理ですね。
あ、そーですか。はい
やっぱり無理だって〜。
あら残念ねぇ〜。と小姑。
ため息が出た。

結局父が、中華街でもちょろっと歩くか?と言うコトで、繰り出した。
19時過ぎにこっちを出た。大人8人に1才半の赤ちゃん連れて。


観覧車を見て、笑顔の小姑が私に言った。
テレビのニュースと同じモノが目の前で見れてホントに嬉しいわ、
お母さんに感謝だわね。
私は無言で微笑み返しただけだった。


中華街で食事をし
帰宅は全員24時を回っていた。
くたびれた。


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