
uchie◎BASSMAN’s life
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2004年05月15日(土) ■ |
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■MAYDAY |
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初めてMODMAYDAYに行くことにした。 どんな格好して行こうか迷った。モッズスーツにするべきか、カジュアルモッズにすべきか。 96年頃はキメまくるのが流行っていた。その後徐々に型にはまるのを避けみんなカジュアルな方向へ向かった。 しかしモッズスーツを着る機会もすっかりなくなっていたので、久しぶりに着てみることにした。ステージ用に並木でオーダーしたダブルのスーツ。ウェストラインはシェイプさせてあり、襟は大きめでトレンチコートのようになっている。胸ポケットにもフラップを付けてある。袖は少しフレアになっていてダブルカフスの一点止め。もちろんサイドベンツで、くるみボタン。ワイシャツもオーダーでカラーを少しラウンドさせてある。袖はダブルカフス。ネクタイはエンジに白の細かいドット。靴はイングランドの老舗ブランドのチェッカーブーツ。これはもう10年履いている。 こんな感じで、僕はスクーターボーイズではなく、古着系でもなく、モダニストタイプなのだ。 チッタに着くと久しぶりにモッズがたくさんいるのを見て嬉しい気分になった。しかし最近モッズに、あるいは60年代に興味を持ち始めた感じの人と半々ぐらいだ。そういう人はかなり若い人達だった。東京モッズシーンもまだまだ生きているようだ。 フロアを一周してみたが知っている人はまだ来ていなかった。ちょうど直樹くんのDJが始まったので少し踊った。 次に以前MARCH OF THE MODSで対バンした友達のバンド、ZOOT STYLEの演奏が始まった。彼らは随分いいバンドに成長していた。 バンドとDJが次々に変っていった。しばらくすると友達とたくさん顔を合わせた。DJのMorrie、Terry、Takayoshi、UPPERS!のItsukiくんにYOU。Itsukiくんには酒をおごってもらい乾杯した。 POP IT!のユキエとMAGICAL COLOURSのセツコさんも来ていた。彼女にはイギリス人の友達を紹介してもらった。彼らはジャケットを誉めてくれた。 フロアには以前からのuchieファンのコ達もいて、一緒に踊ったりした。ワンピースでキメているモッドガールだ。 THE FAVE RAVESというバンドが再結成のバンドがあったが、始まった瞬間に惹き付けられた。凄まじい歌唱力。日本にこんなシンガーがいたとは。見た目はすっかりオジサンだが、かっこいい。他の若いバンドよりはるかにかっこいい。他のバンドは正直1、2曲しか見なかったが、このバンドは最後まで見た。 そして強烈な存在感をアピールしたのがTHE HAIRだ。モッズバンドの登場を期待していたが、彼らは見事にいい形で裏切った。スーツを着たオレンジ色のボブのクールなモッドガールがラジオをぶら下げ、ステージに立った。後ろには雑誌を読む男が座っている。そしてデスクトップコンピューターを操作する男。打ちこみのジャジーなインストが流れた。オープニングの演出かと思いきや2曲3曲と続いていく。次第にみんなこれ自体がショーであることに気付く。そう思って見れば最高にクールで新鮮なライブだ。ここ数年多かったガレージサウンドにはもう飽きていたところだし、これこそ2000年代のモッズスタイルの新化形だ。強制的なバンドサウンドよりも、むしろトランスなのだ。こういう往年のバンドが最も新しいことに挑戦する姿は本当に恐ろしい。まだまだ届かぬところにいるようだ。
とにかくみんなモッズという文化を楽しんでいる。いろいろなスタイルがあるが、すっかりユースカルチャーとして根付いたようだ。
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