夕暮塔...夕暮

 

 

西明かり - 2002年04月20日(土)

西明かり 共に眺める窓の外 息をひそめて君は何を待つ




暮れてゆく春を思えば囚われる 息をひそめるようにして孤独





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「その話、ここではもうしないでね」 
ああ、今の質問は失言だった、と瞬時に理解した。内容や言い方もそうだけれど、タイミングが悪すぎた。極度の疲労状態で突然降ってきた新しい仕事に、彼女が激しく苛ついている事を考慮していなかったのだ。それでなくても、上司の高圧的な態度に対する嫌悪について先程まで語っていたばかりだというのに。
1人になったセクションで反省しながら、私は彼女の閉じたドアを見つめて、じわりと全身を滲ませる脱力感を味わっている。手足は鉛を付けたように重くなるのに、身体の内側が自己嫌悪の渦でざわめくような感覚。総じて不穏と言うべきか。心と体が連動するその様相を、感覚を研ぎ澄ませて吟味する。



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