夕暮塔...夕暮

 

 

声を失って - 2002年04月21日(日)

さよならと言った後声を失って いつまでも慣れぬ自分を罵る




もういらない 嗄れてしまえば楽になる 別れを告げる為の声など





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春夏に愛用している、白い布のバッグを洗う。光沢のある太い繊維でざっくりと編まれた、小さめの舟形トート。ぬるま湯に浸して、洗剤の泡の中で押し洗いする。ブラシがないとシミが落ちないかもしれないと思い、新しく買ってきたお風呂用のブラシを下ろす事にした。このバッグ、どれくらい使っているだろう。見る間にきれいになっていくのに感心しつつ、買った時の事をぼんやり思い出す。確か夏だった、駅近くの可愛らしい品揃えのセレクトショップ、あのお店がオープンしたての頃だったろうか。ふらりと立ち寄って一目惚れした気がする。しかしいつの夏だろう。少なくとも去年ではない筈だから、一昨年か……もしかしたらその前の年かもしれない。
女の人には珍しくない嗜好だと思うのだけれど、バッグがとても好きだ。昨日もひとつ買ってしまった。先月も買い求めている事を考えて自重しようと思いながら、それにしてもあまりに好みだったので、さんざん迷った果てに結局レジまで行ってしまった。ああ、ダメだ、弱いなあ…。


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