夕暮塔...夕暮

 

 

淡々と - 2002年06月15日(土)

数人の友人からの携帯メールに受け答えしつつ淡々と過ごす、明日しなければならない事について考えながら、今日その予定を消化する事をあえて避けて。ソファのファブリックを選びに出掛けて、意に添うものが見つからず、何故かキッチンマットを購入して帰宅する。アイボリーのワッフル調生地の右隅に紺と水色でささやかにクローバーの刺繍、実際敷いてみたらなかなか映えて嬉しい。いい買い物をしたかもしれない。ラオックスでパソコンを見る事にする、やはり実際見比べてしまうとプリウスが見た目に可愛くて魅力的だ。硝子の使われたデザインが女性向けでいいと思う。買うのには少し躊躇してしまうけれど。今使っているのはNEC、バリュースターのすごく旧い型。液晶モニターが出始めたばかりの頃に買って、愛着もあるから手放し難いけれど、流石にもう動作が苦しそう。

コンタクトレンズを外して、眼鏡をかけてパソコンに向かう。明らかに視界がクリアだ、やっぱり今のレンズでは視力が足りないと思う。街を歩く時でさえ、たまに目を眇める。乱視矯正用のディスポーザブルレンズが体質に合わなかったのが悔しい。もう一回チャレンジしてみようか、という考えが頭をかすめる。駄目なものは駄目なのかもしれないけれど、何にせよこれではいけない。


「ゴスペラーズを見たんだよ。今日来てるの」
スタジアムでワールドカップの受付をする妹からメールが来る、この子は最近、5年近く付き合った恋人と別れて、新しい恋をしている。少しの見返りも見込みもなくても芯から燃えるようにして何もかもをその人に向けて、酷く分の悪い環境で頑張っているらしい。私にはこの子がとても可愛い、世間で高いステータスを得るような、いわゆる賢さはないかもしれないけれど、感受性豊かでストレートだと思う。見た目にはたぶん雑駁で豪放で礼儀に欠けた今時の子なのに、話す時には美しい敬語を使い、文章を書かせると予測をはるかに超えて豊富な語彙で楽しい言葉を綴る。どうやったらこんな素直で優しい素朴な子が育つんですか? と感動したように両親に尋ねた小学校教員の気持ちがわかる。それなのに、彼女が今熱く恋をしているお相手は、何だか掴みきれない感じのキックボクサー。
「意中の彼がベッカムヘアにしたの。真似って感じで軽くひいた…ギャグのつもり?」
…ギャグだといいね、と苦笑しつつ返す。そうでなかったらちょっと痛い、…悪いけど。




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