夕暮塔...夕暮

 

 

触れたまま - 2002年08月19日(月)

触れたままこの世が終わればいいなんて大丈夫まだ思ったりしない




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空を塗り込めたように厚くどっしりした雲を背景に、下層の雲が恐ろしいスピードで流れていくのを、窓際に立って見ていた。薄雲の千切れるようにどんどん形を変えてゆくその隙間から、淡く茜が透ける。灰の雲を透過した光が何とも不穏な色で町並みを染めるから、ようやくの雨上がりを帰途につく人々が、ちっとも幸せそうに見えない。あの雲の上は、燃え立つような夕焼けだろうか。


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