日々是迷々之記
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2001年09月14日(金) おまえは語るな

メールチェックをしていたら、以前日記に書いたWEBの本屋からニュースレターが届いていた。そのメールは冒頭に店長氏の挨拶のようなものがある。それを読んで私はくらい気持ちになってしまった。ここにその部分を引用する。(著作権に抵触するリスクは私が背負う)

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皆さま、こんばんは!「XXXX」店長のXXXXでふ。

・「ドカーン」ちょうど、私がテレビをつけた時、貿易センタービルに2機目の飛行機が、突っ込んだ瞬間でした。今週は、どこもかしこのテレビをつけてもこの話題で中心です。

「う〜ん」テロは怖い!!
早く、解決してほしいものです。

・食欲の秋〜!!「かき・カキ・柿」
おいしい季節の食べ物が出回ってますが、その中でも秋といえば柿ですね。
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というトーンで米国の多発同時テロのことをトピックにしている。
何の思慮も感じられない。「悲惨なことが起きたから、とりあえず眉をひそめておこう、みんながそうしているから。」きっとそういう人が書いたのであろう。その軽薄さ、みんなと足並み揃えときゃいいや的思考に虫酸が走る。

特に米国からの友人のメールを見た直後だったので、余計にそう感じてしまった。彼の言葉はこう告げていた。

"We fear that it is not over."
「これには終わりがないのかもしれない。それが怖いんだ。」

私はこの声にうまく応える言葉を持たない。それは悲しいかな、前出の「う〜ん、テロは怖い!」で片づけてしまう人間と同じ国の人間だからかもしれない。

これから先、私に関わる大切な人たちを傷つけてしまうかもしれない。それは一番やりたくないことなのに。そのためには、心の盲目にならないでおこう。保身に走らないでいよう。

こういう晩はバーボンの減りが早い。


nao-zo |MAIL

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