日々是迷々之記
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2001年12月07日(金) ムカニコ自転車生活

自転車に乗っていると、ムカムカしたり、ニコニコしたりいろんな事が降りかかってくる。今日はまさにそれを体感した一日だった。

今日は図書館に本を返しに行くつもりだったので、お弁当とお茶を持って病院に行った。途中、自転車専用路(地面が赤く塗装してある)を走行していたら前からふらふらと自転車が走ってきた。やばい。瞬間にそう感じた。その自転車のおっさんは、右手でハンドルを握り、左手はズボンの中でもがもが動いている。視線は定まらず、何かしゃべりながらこっちへ向かってくる。私は咄嗟に車道に降りてすれ違おうとしたが、視線を感じた。そのおっさんはこっちを凝視している。人は見ている方に寄って行ってしまうものだ。案の定、おっさんも車道に降りてきて、正面衝突した。スピードが出ていなかったので私はこけなかったが、おっさんは派手にひっくり返った。

「なんでぶつかるんだ。このやろう。お前がどけ。」みたいなことを言っているのだと思う。しかし、ろれつが回っていない。口から泡を吹きだしたのでこれはやばいと思い、その場を立ち去ることにした。体制を立て直し足早にこぎ去った。後を付けてきたらやだなぁと思い、ふと振り返ると、まだ道路にへたりこんでいる。やれやれ。

しかし、ほっとしたのもつかの間。どうもハンドリングが悪い。自転車から降りてタイヤをチェックすると前輪がパンクしていた。ぶつかった衝撃でパンクしたのだろう。いきなりムカムカが再燃してきた。先週もパンクしたのに…。しかも病院まであと1キロくらいはありそうだ。新タイヤを持っているがここで交換していると、病院に行くのが遅くなってしまう。今日はリハビリだけでなく診察もあるのだ。わたしは自転車を押して、早足で歩いた。

どうにか病院には間にあって、リハビリと診察を終えると、タイヤ交換にとりかかった。外で修理するのは2度目なので10分くらいで出来たが、お昼時だったので知っている人に何度か話しかけられてしまい、何だか恥ずかしかった。「すごいですね〜。」と言われることが多いが、何がどうすごいのかは謎だ。悪意で言っているのではないことは当然分かっているが、どういう意味なんだろう。でも、まぁ、いいやとがしがしとポンプで空気を入れ終わった頃には背中に汗をかいていた。

そこからは図書館まで慎重に走る。もうスペアタイヤがないのだ。一日に2回パンクすることはまぁないやろってことで、スペアタイヤは一本しか持ち歩いていないのだ。何だかお腹が空いてきたので、図書館の裏の神社に立ち寄った。大きな石に腰掛けてマイタケゴハンのオニギリと、魔法瓶のウーロン茶で昼食にする。そこは日向なので、鳩が体を丸く膨らませて、うとうとと座り込んでいた。空気は冷たいけれど、空は晴れていて気持ちがいい。二杯目のお茶をゆっくり堪能した。

さてと、ぼちぼち本を返さないと暗くなるなぁと思い、図書館へ向かった。すると、なんと今日は休館日だった。何で金曜日が休みなのだ、地域の図書館は月曜日なのに…。とぼやきながら返却ポストに本を返した。

家に帰ると何だか疲れており、コタツに入ってお茶を飲みながらテレビを見ていたら寝てしまった。電話が鳴ったのでふと目を覚ますと、ダンナさんが今から帰るよ〜とのことだった。

おお〜、もうこんな時間だったんだと、主婦モードに戻り、晩ご飯の準備に取りかかった。今日の話のネタは泡吹きズボン内いじくりおやじだな、ふふふと静かに笑いつつ…。


nao-zo |MAIL

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