日々是迷々之記
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2004年10月22日(金) 人生の時間

今日は会社に久しぶりの人がいた。それは上司で8月の初旬に体調を崩し、即入院、手術、リハビリをし、どうにか社会復帰にこぎつけたといった様子で、若干左半身を引きずるようにして会社に来ていた。

病名は脳梗塞。年齢は40代なかばである。私は今32歳。干支が一回りしたらわたしも40歳半ばだ。そうか、そんなことが起こる可能性があるんだ、と漠然と思った。

今の私はそれなりに収入も増え、やっと遊ぶ余裕ができたなぁといった感じだ。20代前半の頃は遊ぶ気だけはまんまんだが、全然お金を持っていなかった。

30歳を過ぎて、どうにか余裕が出てきた。アウトドアやパソコンに関しては長くやっていると道具が揃ってくるので、何かをやってみるにしてもそれほどお金はかからないというのも大きい。寝袋、ザック、自転車、キャンプ道具なんかは長く使えるのだ。最近はとうとうフォールディングカヤックにテレマークスキーまで手を出してしまった。

どちらもそこそこうまくなったら海外のフィールドに出たいなぁと密かに考えているが、もし、40代で体が思い通りに動かなくなるとしたら、私の時間はホンの10年ちょっとしかないのだ。

もちろん、40代で思い通りにならなくなるか、80代でもしゃきしゃきしているか、それはその時にならないと分からないが、毎日一駅手前で地下鉄を降りて歩いて通勤していた上司が倒れたことを思うと、運動しようがしまいが、誰にでもそうなる可能性はあるのだ。

だからといって焦れば成果が出るとか、楽しいとかそういうものではないのだが。ただ、あらゆることが起こる可能性というのがすこしだけ私を暗い気持ちにさせる。

白髪が増えたこと、歯に物が挟まること(特にニラとか)、そして明るいだけの未来を思い描けないこと。それが歳をとった証拠なのかなぁと感じる。あと何日か何十年か分からないけれど、確実に毎日短くなっていく人生の時間を、どれだけ納得できるように使っていけるだろう。

と、今日はガラにもなく真面目なことを考えてしまった。それほどまでに杖をついた上司の姿は衝撃的だった。でも、戻ってきただけで社内の雰囲気が和む。そんな人なだけに運命って…と思わずにはいられなかった。そんな私の思惑なんか全然関係なく、奥さんに付かず離れず、見守られながら現れた上司は、きっと多分幸せなんだろうなぁ。


nao-zo |MAIL

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