日々是迷々之記
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| 2004年10月30日(土) |
どっこい社員旅行【男子編】 |
週末は社員旅行だった。派遣社員やパート社員も連れてってくれる太っ腹さに感謝するが、この「集団旅行」というのは冷静に考えると異常な世界だ。老いも若きも苗字くらいしか知らないもの同士が同じ会社に勤めているというだけで、一緒にご飯を食べ、移動をし、眠るのである。果たしてそこには「あー来なきゃよかった。」と思ってしまうほどの疲れる時間があったのだ。
移動の道中で私の斜め後ろに若手の男女が座っている。電車に乗った瞬間から酒盛りが始まり、みんなビール片手に赤い顔をしていた。その若手男子(24歳京大卒)が饒舌に語る。
「俺ってホント酒強くてさー。学生時代なんか一晩でボトル一本てフツーでさー。」 「もうこれで栄養採ってるって感じかな。」
私は決してその話に入っていないのに、その話がガンガン耳に入ってくる。女子が、「どんなお酒が好きなんですか?」と別に興味もないんだけど、まぁノリでって声でその自称酒豪男子に尋ねた。(女の子ってこういうの上手やなぁ。)
「俺は焼酎にはちょっとうるさくてさぁ。特に芋かなぁ。最初はガーンと来るんだけど、慣れてくると麦とか飲めないね。マイルド過ぎてさぁ。」
そこでさっきの女子が、どんな銘柄が好きなんですか?と尋ねた。(あくまでノリっぽく。)
「やっぱ白波。それと霧島だね。」
…。あのーどっちも普通に酒屋で売ってますが。まぁ、とりあえずいろいろ試してみてやっぱり白波か霧島って思うこともあるだろう。でもなんとなくそうじゃないような気がして、それは確信に変わってしまった。
さっきの女子のとなりに座っていた、もうちょっと年上の女性が、「あ、私も焼酎好きなんですけど、そば焼酎が好きなんですよね。」と言ったのだった。するとそのエセ酒豪男子は、
「あ、雲海でしょ?あれいかにも女性が好みそうな味だよね。あっさりしてさ。」
「そば焼酎=雲海」ってのが浅いなぁと思ってしまった。その女性も同じように思ったのか、「雲海がポピュラーですけど、どっしりした風味のもあるんですよ。あと、栗で作った焼酎も私好みなんです。ダバダ火振とか。」と言うのだった。すると、エセ酒豪男子語る語る。
「栗ってそれほんとに栗からできてるんですか?芋と麦と米でしょ、焼酎って。聞いたことないなぁ。」
うひー、恥ずかしい。語るんならもっと勉強せーよ。勉強する気なかったら、素直に飲むのが好きなだけでって言えばイイのに。どうして詳しいふりをするんだろう。その後、謎のうんちくは日本酒、ビールにまで及び、「和歌山県に地酒はない。」「日本酒なんでどれも同じような味。」「スーパードライなんていつも水代わりに飲んでる。」などの発言連発。
こういう語りを2時間も聞いてしまい、電車を降りる頃には気分がぐったりしてしまった。その後、そのエセ酒豪男子はスーパードライを片手に昼食(店員さんに持ち込みはお断りしてるんですがとやんわり注意されていた。当たり前。)、そして街を散策、お寺を参拝。お前アル中かよって感じでふらふらしていた。なんかとてもアホっぽい。
帰りの電車では、通路でワインのボトルを割ってしまい、女子がティッシュペーパーを出し合ってみんなで拭き、挙げ句の果てに何かを勘違いしてひとつ手前の駅で降りてしまった。荷物も、切符も持たずに降りてしまい、幹事は困惑。そりゃそうだ。特急で一駅だから普通列車で本来降りる駅まで1時間弱かかるのだ。でも切符がないとどうしょもないので、本来降りる駅でそのバカを待っているしかないのである。
ずっと眠っていた直属の上司は到着した駅で顛末を知り、「自爆テロみたいな男やな。」と一言。
若いと言うことは実は恥ずかしいことではないかとまで思ってしまった今回の旅行。それは男子だけではなかったのだ。女子の話はまた明日。
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