日々是迷々之記
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2005年02月02日(水) いつもの調子で

今日は母親や病院の話ではない。この2ヶ月ほどその話ばっかりなので、だんだん読者様が引いていっているような気がする今日この頃。以前も書いたが、web上の日記というのは不思議なもんで、本来人様にお見せするという前提ではないのに、何万人もの人が読んでいたりする。「テレビの旅番組で紹介されるとっておきの秘湯」みたいなもんだろうか。

さて、今日は相方と電話で会話をした。お題はクルマである。今年の秋にうちのクルマ(スバルのフォレスター)が限定車を出すらしいのだが、それに相方は興味津々だ。営業のあんちゃんによると、「6速ミッション、セミバケットシート」が付くらしい。うちのクルマを下取りしたとしても150万円ほどの出費になるだろう。

「もし、試乗して気に入ったら…だから、そんときはまぁあきらめて。」と言うのだった。「あきらめて」というのは「買うことをあきらめる」のではない。「買ってしまうことを甘受せよ」という意味なのである。恐ろしや。

私は今のクルマを買ったときのローン返済の地獄の日々を反芻していた。弁当を作れなかったら昼食は抜き。古本屋にせこせこと本を売りに行き、水道、ガス代は基本料金。夏のエアコンは3回ほどしかつけなかった。(客が来たのだ。)交通費は0円(全て自転車で行く)。携帯メールは打たずに、家に帰ってからパソコンで返事を打つ。(常時接続だから)そうやって、頭金ナシ24回の地獄のローンを返したのだ。

その日々がまた来るかと思うと反吐が出る。しかも私はうちのクルマが運転できない。MTは苦手とか、段差でスポイラーを割ったとか、車庫入れで切り返しをすると疲れるとか、ここは大阪だとかいろいろ言い訳はあるのだが、簡単に言うと、車の買い換えは百害あって一利ナシというか、一楽ナシなんである。

負け惜しみではないが、大阪をクルマで走っても全然面白くないのは気のせいだろうか?信号多いし、駐車場のある飲食店はファミレスとコンビニだけだし、すぐ駐車場に金を取られるし。バイクやチャリンコの方がずっと有意義だと思うのだが。アメリカ、カナダあたりでレンタカーを借りたことのある人は分かると思うが、ああいうところをバビューンと走る快感を覚えてしまうと、バイオハザードばりにおばさんママチャリが飛び出してくる路地を走ることは非常にストレスがたまる。なので私は海外旅行に行ったときしか運転をしないのだ。(別名・オリンピックドライバー(4年に一度くらいしか運転をしないから))

そんなわけでクルマの買い換えには非常に反対である。借金背負ってまで欲しくないというのが本音だ。まぁ、クルマ好きからしたら、欲しいシロモノなんだろうけど。

昔、こんな例え話を聞いたことがある。ランエボ(国産で一番イケイケなクルマ)が新車で100万円であなたのものになります。が、条件として、車体に全面広告を入れ、一ヶ月ごとに広告は入れ替わります。広告は選べなくて、「かに道楽」「動悸、息切れ、めまいに救心」「十三ミュージック」「よっちゃんイカ」「かっぱかっぱかっぱのかっぱ寿司」などなど多岐に渡ります。それでもこの100万円ランエボを買いますか?という選択である。

クルマを走らせるのが好きな人なら、迷うことなく買うらしいが、わたしなら絶対買わないだろう。常識でこんなん買うヤツおらんやろ?とも思う。が、相方は買うらしい。信じられないが、ランエボが100万円で手に入るのなら、ボディに筆文字で「よっちゃんイカ」と書いてあっても気にならないのだそうな。(わたしもよっちゃんイカは好きだが、クルマに書かれているのはちょっと引く…)

この辺が相方とは相容れない。まぁ、夫婦とはいえ他人なわけで何もかも嗜好が合うわけではないのだけれど、そこまでクルマが好きとは知らなかった。

いやー、結婚生活は思わぬところが大変そうである。ってもう今年で結婚して5年にもなるわけだが。ちっとも相手のことを知らなかったなぁ。はっはっは。


nao-zo |MAIL

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