日々是迷々之記
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2005年02月21日(月) 心に風邪をひくのはダメ?

いつもどおり仕事をしていると、事務長に呼び出された。

会議室に入りドアを閉める。なんかマイナスな雰囲気である。開口一番、派遣から社員にどうかという話はナシにして欲しいということだった。理由は私自身であるらしい。

事務長があげただけでも、仕事中に居眠りをしている、ほおづえをついてぼーっとしている、にこやかさが消えた…などなどがあるらしい。私に思い当たるふしは、ある。

居眠りといってもいわゆる寝ているという状態ではなく、普通にパソコンなどを扱っていたらふっと一瞬落ちて気を失ったようになるのだ。これは睡眠薬を飲んだのに何時間も眠れなかった翌日によくなる。隣の席の子は本気で心配していたが、別にどうってことないので、何でもないと答えておいた。(会社では鬱病であることを公表していない。)

顔を押さえてぼーっとしているのは、左の顔面がひきつっているときだろう。ひどいときは傍目で見てもわかるくらいひくひくと頬が上下するので左手で覆って、時が過ぎるのを待っているのである。他の人が見たらぼーっとしているように見えるのだろう。

最後のにこやかさが消えた。これはものすごく主観的だし、私はそんなに常時へらへらしていただろうか?と思った。でも、事務長もそう思うらしい。

私は事務長に母が倒れたことの心労からくる、不眠症、鬱病、不安、強迫神経症?になっており、睡眠薬と、抗うつ剤、抗不安剤をこの1月から服用していることを告白した。通院は2週間おきにカウンセリングのような形でやっていると言った。

と、同時に、私のやる仕事というのは分量が決まっており、気を失おうと、顔が引きつろうと、量はこなしてきた。ミスもない。それを訴えると、会社は人と人とのつながりだから、和を保たないと…と言った。

めんどくせー、と心底思う。鬱病であることをカミングアウトすればみんな気を遣いまくるだろうし、言わないなら言わないで、「なまけているのでどうにかしてほしい。」と訴えられる。表面上は皆仲が良いのでよく分からないが、老いも若きも温室育ちのお嬢ばっかりなので、規律正しくしてないと悪印象を抱くのだろう。

事務長は一日も早く以前の朗らかで居眠りをせず、ほおづえもつかない私に戻って欲しいようで、その猶予は3月一杯らしい。それを守れなかったら、派遣の契約継続も要再考とのことだった。

すごい会社だな、と思った。私が来て、色んな流れを改善したり、使いやすくする提案をして、みんながスムースに仕事をこなせるようになって、「ああ、お役に立てているんだなぁ。」と我ながら喜んでおり、「出来れば社員にどうですか?」とオファーを受けたのが11月ごろだ。

その頃と仕事の上では何も変わっていないのに、母親が倒れて、私が鬱病になると周りは変わってしまっていた。何が悪いのだろうか?私は嫌々ながらも今の母親に必要なことはこなしているが、それを理由に会社を休んだことは一度しかない。社会保険事務所と、区役所に行ったときだけだ。しかも有休を使っている。

明日からどんな風に仕事をしよう?面白くなくても笑えるような薬でももらいに行こうか?鬱病なんか心の風邪みたいなもんだと思うんだが。あ、ちょっとしんどいなと思って、薬を飲んだり、状況が変われば知らないうちに治ったり、風邪もそんな感じではないか。職場で引きつりがでたからといって文句言うのは、鼻かんでる人に文句言うのと一緒だと思うが、極論過ぎるだろうか?

話の最後に、「お母様のこともあるから、働きつづけないと困るでしょう。今の病気のままどこか他のところにも勤めにくいでしょうし、頑張って直して下さいね。」と言われてしまった。一体何が言いたいのか分かりかねるが、あまりいい気持ちはしなかった。

早く春にならないかなぁ。春になったらバイクでツーリング行けるし。こんなしょーもないことなんか一秒で忘れることができそうだ。


nao-zo |MAIL

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