日々是迷々之記
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夕方、買い物へ行くついでに郵便局へ行くことにした。先日通帳のページがなくなったので新しい物に替えた際、同一人名義でもう一冊あるのでとりまとめてくれと言われたのだ。相方名義のものだったのだが、数年前に関東地方に単身赴任していたときに作ったとのこと。家で探すと通帳もあり、残高4円。
一人1000万円しか郵便貯金をしてはいけないので、2冊持つことは禁止らしい。じゃあ、最初から作らせなければいいのにと思うが、せっかくお金を預けてくれるのだからそれを拒むような真似はしないのだろう。
で、郵便局に着いたのが15時半。一人待っていた。そして5分くらい待って呼ばれて行く。それがめんどくさ地獄の始まりだった。
まず、印鑑の問題。先日通帳を替えたときに印鑑を持っていなかったので印鑑は押していなかった。その印鑑を持っていったのだが、ただ押すだけでは済まずに、「改印届」がいるらしい。「いや、これで間違いないですから。」と言ったが、「確かめられませんから。」で終わり。ここで「改印届」に住所氏名記入。
ご本人ですか?と言われたので、男性名義なので本人なわけないやろと思いつつ、「夫のものですが。」と答えると、本人しかこの手続きはできないという。「本人は平日に休みがないのでできないし、私としてはここに印鑑が押してなくても使用にさしつかえないので結構です。」と伝えると、あなたの身分証明書があればできるんですが、と来た。それなら最初にそう言えばいいのに。免許証を出すと何か控えている。
さて次は関東地方で作った通帳。印鑑が前出のものとは違うという。どうせ相方が百均かなんかで適当に買った物だろうから、印鑑はないと言うと、この通帳についても「改印届」がいるという。再びここで住所氏名記入。
そしてご丁寧に今日解約する通帳に新しい印鑑を押し、訂正印のようなものを押してくれた。ご苦労様である。
さて次にまた紙が出てきた。また住所氏名を記入せよという。それは窓口で出金する時の用紙であった。例の4円を出金するためらしい。別に今使っている通帳に入れてくれればいいんだけど、格子定規にやるのが流儀なんだろう。「この労働4円か…。」などと思いながら住所氏名を記入。
4円には利息がついており5円だった。25%増!(爆
しかし、窓口でお金をおろすというのは初めてなのだが、住所と名前を書いたから何だってんだろう。知ってれば誰でも書けるようなものだが。そこからは窓口の人の作業だ。解約する通帳の全てのページにはんこを押し、表紙に解約済みのはんこを押し、そして5円玉と共に私に返してくれた。切手を買い、外に出たらもう16時を過ぎていた。
30分以上かけて私がやったことは、住所を3回書き、5円もらった。以上である。
こんなときは専業主婦じゃないとやってられんな、と思う。会社に勤めていたら、昼休みしか郵便局へ行けないし、ビジネス街の郵便局は16人待ちとかザラである。そこでこんな非生産的なことをがんばる気力はさらさらない。
通帳が100ページくらいあればいいのにな、とか、それよりATMで新しいのが出てくればいいのにな、ちゅうか通帳自体あんまりいらないなぁ、ネットバンクだと通帳ないけど何も困らないしなぁ、とか、どうでもいいことを考えながら家路についた。
世の中のはたらく男性はきっとこんなこと知らないんだろうなと思う。家事仕事はムダと不合理が多く、目に見える利益は一切発生しない不思議な仕事である。それゆえ、主婦の労働=タダみたいな感じになっているが、このめんどくささ、不合理さ、無駄な時間に耐えることはそれはそれで大変なのだ。小さな子供がいればなおさらのことだと思う。今日の私と同じ行動を取るにしても、30分以上ぼんやりとカウンターに立ち、その間子供は飽きて暴れたりするだろう。私ですら、めんどくさオーラ全開で応じていたし。
というわけで郵便局はさっさと民営化してこういうムダを省いてほしいもんである。大体窓口16時までってなんでやねん。シフト制にして20時くらいまでやるべきである。会社員で勤務中の外出が一切なくて、仕事場の近所に郵便局がなかったら昼休みに行くこともできないので、半休を取らないと通帳すら新しくできないってふざけてはいないだろうか。
猛省を促したい。しかも、NOW!(今、ゲッツ板谷にはまっている。)
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