日々是迷々之記
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2005年11月08日(火) 秋空、自転車、カレーうどん

今日も5時に起きた。すかさず自動的に弁当を作り、自動的にコーヒーも入れる。そして、送り出す。いつもこのあたりで睡魔に襲われるわけだが、今日は何故かそれがない。洗濯をして片づけ。まだ8時過ぎ。そうだ、今日は病院に自転車で行こうと決めた。

半年くらい前は会社帰りに自転車で立ち寄っていたので、別に取り立てて決心が必要なわけではないが、最近は精神が閉じているのでそれすら何か大儀な感じがする。シャワーを浴びて髪の毛を直し、出発。

マンションの桜並木の紅葉が始まっていた。iPodShuffleで音楽を聴きながら軽快に走る。神社の立木も紅葉が始まったところだ。歩道には銀杏が転がっている。いつも通る道だが、通る手段で感じるものは違う。

いつもより遠回り。信号が点滅しても立ちこぎダッシュもしない。ゆっくり適当に走る。カブ90で行くよりも時間が倍かかったが、15分が30分になっただけでのんきなものである。

病院は空いていて、週刊文春をぱらぱらめくっているとすぐ私の番が来た。私の話を聞いた先生は、あまり考えないこと、体調を崩さないように気を付けること、そして分け合うことを指示した。「分け合う」という言葉は意味深である。私と相方、という意味でもあるし、母親のことでもある。母親のことは近々奈良に住む親戚のおばちゃん(母親の妹さん)と話し合うつもりだ。もう、これ以上抱え込むのはしんどいと言おうと思っている。

病院が終わると、近くのタケウチというパン屋に行く。ここに来るのは半年ぶりくらいだ。おいしいパン屋さんで、天然酵母や果物、生ハム、ハーブ、チーズなどを使ったヨーロッパ系の素朴なパンが得意なお店だ。バゲット、生ハムをはさんだ天然酵母のパン、オレンジのブリオッシュを買う。

それからはタカムラという酒屋兼こだわりの食料品屋に行く。ここは一方通行の細い道のところにあるので、バイクやクルマで来るのがめんどくさい。瓶ものさえ買わなければ自転車が一番楽なのだ。ここで日本酒やらアンチョビペーストなどをカゴ一杯に買う。

カゴが重たいので自転車が漕ぎにくくなってしまった。でも、それほど苦痛でもない。天気もいいし、時間が迫っている訳でもない。自分のペースで漕ぐ。汗ばむほど太陽がまぶしい。途中でジュースを買って、公園で飲んだ。なんて平和なんだろうと思った。意味は分からないが、これが普通の生活なんだろうと思った。

家に帰ると、鍋に湯を沸かしてうどんを茹で、昨日のカレーに鰹ぶしのだしと、しょうゆ、みりんを入れ、片栗粉でとろみをつけてカレーうどんにした。関西系ワイドショーを見ながらそれを食べた。カレーうどんは胃にじんわりとおいしかった。

明日も今日と同じくらい平穏ならいいのにと思った。意味もなく悪いことばかりが気になる。


nao-zo |MAIL

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