
おとなの隠れ家/日記
marko
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2005年01月09日(日) ■ |
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日本人なのだから |
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うちの嫁さん、お節、作れないんですよ だから、元旦から焼肉でした
寝起きで、ぼーっとテレビを観ていた。 変わってきた日本のお正月、というテーマで 街頭インタビューを受けた男性がテレビ画面でにこやかに答えていた。
お節、作れなかったら作らないでいいのかよ..... 結婚しといて、家庭があって、そりゃないんじゃないか? アンタ、亭主として、それでいいんか? 作れない、っていうのは、うちの嫁は料理できないって言ってるようなもんで 笑顔でいうことかよ? まさか、お節より焼肉の方が美味しいし、なんていうんじゃないだろうな?
これがわたしが思った率直な気持ち。
それぞれの家庭に、それぞれの事情があるだろう。 この男性の短い言葉から、よそ様の家庭の事情まではわからない。 ただ、作れないから、という言葉から想像するに 作る気がないんだろうと思う。
あんなもん作ってどうするのよ、 誰も食べないでしょ ムダになるわ
お正月だからといって、お節が必須なんて古い考え方、合理的ではない とでも、いいたいのか。
今年の実家のお節は、ホテルのレストランが作ったお節だった。 4つのお重からなるそのお節は、4人前で30000円。 お節につきものの、かずのこ、黒豆、えび、紅白のかまぼこ、おなます、 田作り、煮物などの定番な段、ワインのおつまみによさそうな洋風の段があり 見た目もきれいで、味も良かった。 あとは、お雑煮、くじらや刺身、なまこ、赤飯かな。 豚の角煮と、べにさしの三杯酢漬けがなかったのは残念だったが 母の手作りお節じゃなかったことを除けば、まぁ例年通りの正月の食卓だ。
親戚が集まったり、年始の挨拶の客がくるわけでもない今、 うちは、この程度でことたりる。
実際、お節は結構残った。 しかし、日本のお正月から、お節ははずせないだろう? お正月気分がでないじゃないか。
この「気分」が大切なんだと思う。 門松や鏡餅もまた、その気分を作る。 今は便利になったから、スーパーにいけば簡単に買い揃えられる。 クリスマスにツリーを飾るように、日本のお正月にも飾りつけはある。
お正月気分がない家に育ったこどもは、おとなになってお正月を祝わないだろう。 お正月気分が、消えることになる。 そうやって、日本らしさが途絶えていく。
いいの? それで。 よくないだろ? 日本人なのだから。
そのうち、箸も使わないようになるかもしれないね。
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